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ショートショートnote・鬼/時計/3分

 空が陰ったかと思うと、不穏な音が辺りに響いた。ゴロゴロゴロと唸るような音。次いでピカリと光が走る。
 苦手な人間も多いだろう。実際、不運にもこの電撃による被害で命を落とす者もいる。
 なんとも恐ろしい、雷。
 しかし実はこの雷、鬼にとってはなくてはならないものなのだ。
 雲の上で大きくあくびを一つ。雷様は雷の時計を止めて、目を覚ましたのだった。

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