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低分子量ヒアルロン酸の大きさをイメージするために、硬式テニスのボールを基準にして考えてみましょう。

1. 仮定:
  - 500ダルトンの分子量 = テニスボールの大きさ

2. 分子量の比較:
  - 低分子量ヒアルロン酸:約10万ダルトン
  - 高分子量ヒアルロン酸:約800万ダルトン

3. 計算:
  a) 低分子量ヒアルロン酸の倍率:
     100,000 ÷ 500 = 200倍

  b) 高分子量ヒアルロン酸の倍率
     8,000,000 ÷ 500 = 16,000倍

もしテニスボールが500ダルトンの分子を表すとすれば、高分子ヒアルロン酸は直径約1.6kmの巨大な球体に相当します。

リポソーム化粧品など、浸透を謳う製品についても注意が必要です。リポソーム技術は確かに成分の角質層への浸透を助けますが、それ以上の深い層への浸透は限定的です。また、日本の薬機法では、化粧品が角質層を超えて浸透することを明確に謳うことは問題となる可能性があります。

化粧品は原則として皮膚の最外層である角質層に作用するものとされており、「角質層への浸透」や「お肌になじむ」といった表現が一般的です。深い層まで浸透するような強い効果を持つものは、法律上、化粧品としては販売できません。

ヒアルロン酸を含む化粧品を選ぶ際は、自分の肌質や目的に合わせて適切な製品を選ぶことが大切です。また、化粧品の効果には限界があることを理解し、現実的な期待を持つことが重要です。肌の健康と美しさを保つ上で化粧品は重要な役割を果たしますが、適切に使用することで最大の効果を得ることができるでしょう。

次回は、バストアップ作用があるとして人気のアディフィリンとボリフィリンの分子量について解説します。

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