マガジンのカバー画像

読書記録

44
小説の読書記録です。 あくまで個人の感想ですが、皆さんの参考になれたら嬉しいです✨
運営しているクリエイター

#小説

読了「ひとりぼっちの殺人鬼」櫻井千姫

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 少女は親友を殺した。 そして、少女だけが大人になったーー。 センセーショナルな事件に潜む「なぜ?」 人の心と闇と謎に迫る≪泣ける≫衝撃作‼ 2004年、未成年による殺人事件が起きた。 ひとりの少女が親友の少女を殺したのだ。 「人を殺してみたかった」 ーーショッキングな供述は世間を震撼させるが、 その動機は果たして真実なのか? 全てを失った後、名前を変え 普通の女性として社会復帰した「恵」を、 被害者の兄と女性ジャーナリス

読了「スイッチを押すとき」山田悠介

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 自らの命を絶つ【スイッチ】を渡され、施設に閉じ込められている子供 たち。監視員の南洋平は、四人の”7年間もスイッチを押さない子”たち に出会う。彼らと共に施設を脱走した先には非情な罠が待っていて。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー お久しぶりの山田悠介さん。 中学生のときに読みましたが、ふと思い出して再読。 やはり中学生のときよりは入り込みぐあいが違いますが あの時とは全然

読了「儚い羊たちの祝宴」米澤穂信

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 夢想家のお嬢様たちが集う読書サクール 「バベルの会」 夏合宿の二日前、会員の丹山吹子の屋敷で惨劇が 起こる。 翌年も翌々年も同日に吹子の近親者が殺害され、 四年目にはさらに凄惨な事件が。 優雅な「バベルの会」をめぐる邪悪な五つの事件。 甘美なまでの語り口が、ともすれば暗い微笑を誘い 最後に明かされる残酷なまでの真実が、脳髄を冷た く痺れさせる。米澤流暗黒ミステリの真骨頂。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 私はす

読了「新釈グリム童話 めでたし、めでたし?」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 少しずつ大人になるたびに、 子どものころは何でもできそうに 思えた可能性を失っていく。 老舗ホテルの一人娘として生まれた 「眠り姫」は、経営不振の実家を 救うためにお見合いをすることに。 「ヘンゼルとグレーテル」は廃墟から 届くケーキの注文に戸惑っていた。 自分こそが学年一の美少女だと 思っている「白雪姫」は、同じくらい 美しい無愛想な少女の存在が 気になっていて……。 それもが知る”グリム童話”を 大胆にアレンジ! 人気作家

読了「祝言島」真梨幸子

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 東京オリンピック前夜の1964年(昭和39)年、小笠原諸島にあった 「祝言島」が噴火し、生き残った島民は青山の仮設住宅に避難した。 しかし後年、祝言島は”なかったこと”にされ、ネット上でも都市伝説になった。一方で、祝言島を撮ったドキュメンタリー映画が存在し、 ノーカット版には恐ろしい映像が含まれていた。 2006年12月1日、東京で3人の人物が連続して殺され、未解決となっている 「十二月一日連続殺人事件」。 無関