【創作BL】シスコン貴公子の真実の愛⑥
サーヴェイ兄妹の訪問を受けた日から、レオンは家を空けることが増えていた。
王都での政治は兄に任せ、領地を取り仕切る彼には、父公爵と分担したところで、多くの仕事が回ってくる。以前はひぃひぃと文句を言いつつこなしていた書類の読み込みや陳述書への返信を、最近は凄まじい集中力で午前中には片づけ、午後は外出する。
「ごめん、ルゥ。今日もお茶の時間に戻ってこられそうにない」
タイを締め、帽子を被ったレオンは、足早に玄関へと歩みを進めながら、振り返りもせずに言った。
彼に顔が見えないのをいいことに、ルゥは盛大に感情を表す。しょぼんと肩を落とし、口はへの字だ。それでも声だけは冷静さを保って、「わかりました」と言う。
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2,923字
万が一続きで中編サイズのものを書くことになったときには、500円に値上げします。(たぶんない)
【創作BL】シスコン貴公子の真実の愛
300円
子どもの頃に自分を助けてくれたレオンに忠誠を誓い、あれこれと世話を焼くルゥ。美形で賢い貴公子のレオンには、唯一の欠点があった。それは極度の…
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