【創作BL】ひとりですること ※R18
※『大きなのっぽのお姫様』ssです。と、言いつつ出てくるのは千尋だけ。靖男の影も形もない、大学一年の冬の一人遊びの話。
※クリスマス合わせにしたけどあんまり意味はなかった。
※※※
十二月という季節が、どうやら自分の思っていたものとは違うらしい、ということに気づいたのは、高校時代の友人たちとの話題が変わってきたせいだった。
口を開けば、「彼女ほしい」「合コンしようぜ」。あるいは、「ホテルの予約しちゃった」・・・・・・。
夏休み前も、多少「恋人が欲しい」というムーブが起きたことがあったが、その比ではなかった。大学全体、いや、街全体が浮ついて、身体を寄せ合う恋人をゲットするのに躍起になる若者ばかりだった。
サークルを通して知り合った友人たちも同様で、思わず千尋は、「何かあったのか?」と、尋ねてしまったほどである。
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