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においの記憶

Today’s my morning coffee.
#coffeetime  

記憶にずっと残ってる
においってある

子供の頃

製麺業を営んでいた実家

年越しの時期は繁忙期

外の寒さもあったのだろう

麺を湯掻く湯気の香りが

いつもにも増して
むわんと
充満していて

年末年始のワクワク感に
むず痒い感覚があった

パン屋になって随分経って

実家の母の顔を覗きに行く度

あんたが来ると
  パンのいいにおいがする

そう嬉しそうに話していた

すごく照れくさかったけど

なんだか
一端のパン屋に
なった気がして

ちょっと誇らしかった

パンは

自分が美味しく焼けた
タイミングを
ちゃーんと知っていて

今ですよー
オーブンから出してねー

そう
僕の鼻腔をくすぐって
伝えてくれる

タイマーがなかった時代

ヒトは
今よりずっと
香りに敏感だったに違いない

それは
生きていくための
身を守る手段でもあり

日常を
豊かに感じる
物差しでも
あっただろう

今朝の一杯
Kenya Ruarai Factory
@digbeans 

フローラルの香り

口当たりは
ミルクのような滑らかさ

紅茶を思わせる味わいがある

との
お言葉添えてくださってます

においや香りに
思いを膨らませる機会は

日常を豊かにしてくれます

素晴らしい一杯を
ご馳走さまでした

おいおい
パンはどこいったよ?

そう
突っ込まずにいられない諸兄

僕の中では

珈琲と真剣に向き合う事も

散歩を楽しむ事も

お風呂で
娘を膝に乗せて
1日あった事を聞く事も

全部
パン焼きに
つながってるんです

幸せを感じて生きて

その生活の中で
焼けるパン

生活という
フィルターを通さないと
表現できない味わい

それが
僕のパン、なんです

#朝珈琲
#ハンドドリップ
#ネル修行  
#和歌山パン屋
#天然酵母パン

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