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何万円の売り上げより、一杯の珈琲時間の方が価値がある


寒くなると、うちのオーブンの前には、椅子が並びます

もうすっかり、じぃじとばぁば、ですので笑笑

それはもう、猫の様に、暖を求めて

僕と家内、どちらからともなく、自然と集まる

年々、寒さに弱くなる一方です

冬場は、こうして、パンをオーブンに放り込んで、あとは神に任せて祈るのみ、であったり

パン生地が育っていくのをのんびり待つ間であったりを

其々であったり、時には2人、同じタイミングで肩を並べて

オーブン前で過ごす事が、ほんと増えました

ちょっと前までは、寒さなんて平気だったんだけれど

やっぱり年と共に、そこには抗えない

それを老化って言うんだろうけれど

抗えないけれど、それをそれほどネガティブには捉えてなくて

寧ろ、豊かな心地を感じているから、人生って不思議です

パン作りって、待ち時間が必ずある

我々日本人は、色んな生地の、その空き時間を活用したり

時には無理やりパズルのように組み合わせたりして

生産性を上げるという課題にとりくむわけですが

出入りで言うと、収入を上げるよりも

実は支出を下げる事の方が、圧倒的に効果がテキメンで

それで仕事や暮らしが、きゅうきゅうと窮屈になると違うように思いますが

意外と、どうでもよかった無駄の多さを知ることになる

余計な拘りであったり、人の目を意識しすぎたり

そんなものを払拭できれば、かなり暮らしは本質的な豊かさを取り戻します

だからといって、しっかり働かないと、国力は下がるから

適切な線引きは大事だけれども

ちょっと、いやだいぶ、かな

意識過剰の上塗りをしてきているかと

僕は思ってます

何万円分かの売り上げよりも

一杯の珈琲時間の方が

僕には何倍もの価値があるんです 

#冬
#暖をとる
#一杯の珈琲
和歌山パン屋

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