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制作ノート 2021.09.13

午後、絵筆を手に取る。
思い切っていろんな色をまぜてみた。
きれいかどうか、ではなく、描き続けることで生じる、しこりのようなものを取りたかった。

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それでもやっぱり塗りつぶしたくなる。
塗りつぶして、ナユタをさがす。

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作品までの道のり。
たとえばこの子を切りとって、この子が居心地よいような色彩の紙をつくり、その上に適切に配置する。位置が決まったら、糊で貼る。それで作品と呼べるものにはいちおうなるのかもしれない。
けれどそのプロセスをする前にまだ何かが目覚めそうな気がして、作品にする気になれない。そして気がつけば時間ばかりがすぎていく。こんなことばかりだな、と思う。数年前、ひとりで悶々と始めたてのコラージュ表現と向き合っていたときと同じだ。
作品にするのは、たいていつまらない。けれどそのプロセスをとおってようやく、人向けのものになる。

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気分を変えて、夕方に青系統で絵を描く。
点描の重要さの再発見。スパッタリングもその助けとなる。

小さな作品をたくさんつくるほうが、数はおおく生まれるかもしれない。けれどいまはこの大きさで描くことを大事にしたい気持ちもある。
幾つものせめぎあいを感じながら、制作は続く。

いただいたサポートはすべて、旅のために充てたいと思います。