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制作ノート 2021.09.09

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点…絵のなかにおいて、点をうがつ、するとそれは目になり、目から顔が生じ、顔から首が生え胴が生え四肢が生え尾が生え、

点描…鉛筆のときと同様、筆で点描を試みる。点が群れをなす、かたちがやがて見出される(丸、三角、視覚、石、火、水、葉、羽根)、少しずつ結んでいく(ここでも線ではなく点のみで行う、かたちのあいまいさを保つこと)、やがて線をひきたい衝動にかられる、内か外かえらぶ、線の太さは線の動きは、ドローイングする(骨格であったり皮であったりするだろう)、線の外側に何か物足りなさを感じて、線をついひいてしまう。

模様…点、線におけるバリエーションの展開は、すなわち自らの模様をどれほど展開できるか?ということにつきる。文字を書くように模様を描く。

余白…図と地の関係、描くときに描かれた部分と描かれていない部分の双方(ネガとポジ)からかたちを想像する。色面によって画面が埋まってゆくと、かすかな塗りそこないとしての余白がぱらぱらと点在しているのがわかる、あたかも星々のように。その星をじっとみつめ、結んでいけば、思いがけないイメージがそこから生まれることもあるだろう。

逆転…今しているこれの逆はなにか、赤で目を描くの逆は何か?

絵筆…動的な線と静的な線、荒い線と整った線。混沌(流動)と秩序(律動)。丁寧さと激しさを共にすること。絵筆を変えれば違う表情が得られる、もっとこのことに留意すること。指や石、枝でも描いてみる。

下書き…絵筆でいきなり描かずに、鉛筆でぼんやりと線をひく。それにそって塗り絵の要領でなぞってみる。ほどよい秩序(ルール)は絵を活かす。生命におけるらせん構造を想像すること(混沌と秩序の創造物)。

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