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ドラえもんのトラウマとノーフォーク連隊集団失踪事件

ドラえもんは面白い。でもちょっと怖い回がある。

皆さんもドラえもんを見ていて、或いは読んでいて不気味だと、怖いと思ったことが1回や2回はあるはずだ。

私はそれをドラウマと呼んでいる。

私にとって一番のドラウマは、映画『ドラえもん のび太とアニマル惑星』(1990年)だ。

この映画、のび太が寝ぼけて裏山に発生していた「ピンクのもや」に入ってしまい、結果的に動物達が言葉をしゃべる謎の惑星にたどり着いてしまうところから話が展開するのだが、

この「ピンクのもや」がまさにドラウマの原因となっている。

うっかり入ってしまうと異世界に飛ばされるなんて怖すぎる。しかも、いきなり部屋の前に現れたりするので神出鬼没だ。

さらに言うとこの「ピンクのもや」何しろ`もや´なので、簡単に消える。異世界に行ったまま消えたりしたらもう二度と戻れないのだ。

もし自分が寝ぼけて「ピンクのもや」に入ってしまったら、そう思うと、夜中にトイレに行くのが怖くて仕方なくなった。

実家には、この映画を録画したビデオテープがあったが、それは私にとって呪いのビデオだ。

しかし、妹にとってはドラえもんはドラえもんであったのだろう。アンパンマンのビデオと合わせてヘビーローテーションで視聴していた。

『ドラえもん のび太とアニマル惑星』がテレビに写ると、私は兄の威厳を保ちながら堂々と別の部屋に移動したものだ。

時は流れて約10年後、私はネットで衝撃的な情報に触れ、忘れていたドラウマの恐怖と再び対峙することになる。

それが「ノーフォーク連隊集団失踪事件」である。

【ノーフォーク連隊集団失踪事件とは】
第一次世界大戦下、オスマン帝国の首都イスタンブール陥落を狙った連合国軍の連隊「ノーフォーク連隊(イギリス)」がその道すがら、オーストラリア・ニュージーランド連合軍が見ている前でピンクの雲の中に入り、忽然と姿を消した事件。200名以上の兵士が姿を消し、死体すら見つかっていないと言う。
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事の真相は事実(ノーフォーク連隊が消えた事実はあるらしいが、恐らく敵軍の待ち伏せにやられたものと考えられている。)を基にした作り話だと思われるが、

当時の私はパソコンの画面を見て固まった。

「ピンクの雲」だと・・・

ドラウマが蘇る。

ノーフォーク連隊は、アニマル惑星に転送されたのだ・・・

さらに記事を読み進めると、新たな事実に気が付いた。この事件、別のドラえもんでも言及されていたような、

『ドラえもん のび太の日本誕生』(1989年)だ。

この中で神隠しの事例としてドラえもんがノーフォーク連隊集団失踪事件に言及している。

つまり、アニマル惑星におけるピンクのもやと、ノーフォーク連隊集団失踪事件のピンクの雲は、偶然の一致ではないと言うことになる。

藤子・F・不二雄先生は都市伝説好きなのか!

こうなると他の作品にもオカルトネタがあるに違いない。

さっきの日本誕生にしても、日本人という民族の誕生に神が介在しているというメッセージが込められていると取れなくもない。

『ドラえもん のび太とブリキの迷宮』(1993年)に至っては、AIの暴走がストーリーの軸になっている。もう予言に近いのではないか。

ドラえもん、子供向けのアニメだと侮るなかれ。

きっとこの作品には、オカルト・都市伝説好きの好奇心を大いに刺激するメッセージが、まだまだ込められているはずだ。

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