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言葉の力

都市伝説界隈では最近【言霊】が注目を集めている。
『古事記と言霊』という書籍が、どうやら教科書的な役割を果たしているらしいというので私も読んだ。

面白い。言霊がこんなにも体系的なものだと思っていなかった。なんとなく「ありがとうは魔法の言葉!」みたいな、何かそういう感じのものだと思っていた。

言霊は心の構造を明らかにした学問だ。日本語における五十音が持つ力動が、心の中に確かに存在する。

私はまだその構造を自覚できていないので、言霊を運用してどうこうできるわけではないが、物に付けられた名前を言霊の考え方で紐解くと、妙に納得がいくのだ。

しかし、今でこそ面白いと感じることができるが、私はもともと目に見えないものを信じる質ではなかった。

UFOやUMAが好きではあったが、それは目に見えるからだ。それですら別に存在を固く信じているというわけではなかったし、ましてや心霊や祈り、魔術や呪いなんて言われたら…
そんなものは思い込みに過ぎないと、15年前なら一笑に付していた。

実は今でもその思いは持っている。大抵の不思議な現象は脳が生み出した錯覚だったり、珍しい自然現象なのだろう。

しかし、今では「一笑に付す」と言えるほど無視できるものでもないと考えている。

人の思考が物理世界に影響を与える事は量子力学やらなんやらで言われ出している事だし、某超大国が大真面目に超能力の実験を行っていたことも機密文書の公開でわかってきた。

目に見えないものや不思議なことは確かに存在する。
現に我々は電波という目に見えないものを、スマホという媒体を通して毎日利用している。

スマホを利用できるのは、目に見えないものを理解したからだ。やっていることはテレパシーと大差ない。むしろ、より高度だ。

そう考えると、言霊は全くバカにできない代物となる。

ありがとうと言われて心を動かされない人がいるだろうか。ポジティブかネガティブかはともかく、ありがとうは人の心を動かす。

心が変われば行動が変わる。

間違いない、ありがとうは魔法の言葉だ。

言葉は人を救うし人を惹き付ける、同時に人を引き離したり時には殺める。

言霊という表現がスピリチュアルな響きだからか、まだまだオカルトの一つという認識しか持たれていないが、言葉に力があるのは間違いない。

先人達の整理した言霊学というのが単なるオカルトなのか、厳密に明かされた精神構造の全てなのか、私にはまだ判断できない。

自分の中で結論が出るまでは、ちょっと信じて学んでみようと思う。

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