父の横で最期を待つ

2023年8月20日16時32分父の横でパソコンを打つ。
父の最期を見守るため横にいる。そんな中僕はこのブログに自分の想いを残したい。
父と最後に会話したのは1週間くらい前であろうか。最後の会話になるとは知らずにその日に病室を出る際に聞いた「ありがとさん」という言葉を脳裏には焼き付けていなかった。
昨年宣告されたステージ4の胆のうがん。父は一生懸命死に抗った。たくさんの治療をした。時には涙を流しながらも。病はそんな事さえも跳ね返す。当初医師に言われていた「抗がん剤をしなければ夏を越せない」という言葉。これは抗がん剤をすれば夏をこせると思うという事だ。しかし、病は恐ろしい。どんなにつらい治療をしたとしても、結果として今夏を越すことは無理であるのだ。
不思議と涙がでないのはなぜだろう。おそらく自分の中で心の準備が出来ているのだと思う。もう会話もできない。目も開かない。この状況をみても涙を出すことはしない。
父は昔から頑固でまっすぐな男であった。またなんでも根性でどうにかなると思っている人間である。私が小学生の時に始めた少年野球。父は日曜日のみ休みなのに毎週日曜日絶対に私と一緒に行ってくれた。しかし、私は小学5年生の頃に野球をやめた。その時は父は根性なしなどたくさん怒り、よくケンカしていたね。でも中学になりハンドボールをはじめた時も試合には毎回来てくれて本当にうれしかった。高校に上がってからも試合に毎回来てくれて引退試合の時にはメールをくれた事今でも感謝しています。
大学に上がりラグビー部に入ったけどコロナで試合はできず公式戦は会場が遠くて試合を見てもらうことは出来なかったね。そこが少しばかり悲しいかな。
父の姿を見て自分は多くの事を学べたよ。ありがとう。父ほどかっこいい男はいないと自分の中では思っています。おそらくもうすぐ父のお母さんの所にいくんだよね。そこでは思う存分ゆっくりしてください。今までが働きすぎて休むべきだよ。同じ空の下にはいない。もう会うことも出来ない。二度とお父さんと呼ぶこともできない。でも私の心のなかにはずっと存在し続けるし、いつか立派な人間になって父の事を多くの人に自慢することが夢かな。

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