『もしドラ』の岩崎夏海先生「ポジティブでもネガティブでも失敗しますよ！」

『もしドラ』の岩崎夏海先生がおっしゃっていました。

「ネガティブな奴らってダメなんですよ。僕がすごい考えて『こうしたらいいよ』って話をしてみても絶対『いやでもね、先生・・・』って理由つけて何にも変えようとしないんです。ネガティブなことにスゲェポジティブじゃねえかって」。

「なるほど！確かに言われてみれば！！」
「じゃあポジティブな奴らはいいってことですよね？」

「いや、ポジティブな奴らってダメなんですよ。どう考えても失敗するって言ってやっても『いやでもね、先生』って理由つけて何にも変えようとしないんです。ポジティブ過ぎてスゲェネガティブな羽目になるじゃねえかって」

「無理ゲーっぽい！」

でもホント確かにその通りな気がします。起業家がなんで起業するかというマークたちの研究は「思い込みが激しいもんで起業出来るだよ」って言ってました。確かにその通りっつえばそうだろうけど、岩崎先生流に考えたら、うまくやる起業家ってポジティブな偏向もネガティブな偏向もしてないはず。だってそれじゃあ失敗しちゃうもん。

う～ん、じゃあどんな偏向してんだろう？

起業家支援のスタンダードとして名を馳せた「リーンスタートアップ」。こいつは「間違ってたら軸足を起点にして、速攻やること変えてみろよ」って言います。こいつはバスケ用語の「ピボット」って名前で呼ばれてて、とにかく間違ったらすぐ変えりゃあいいだろ？って視点なんです。言ってみりゃ「偏向なんて持つなよな！」って話で、マークらの逆なわけです。

で、さらに先があるんですが、ペイパル・マフィアって呼ばれて、FacebookやYoutube、テスラみたいな世界に冠たるベンチャーを育てまくって怖がられてる『ゼロ・トゥ・ワン』の著者、ピーター・ティールは、リーンスタートアップを大批判してます。「そんな奴、信念ねえじゃねえか！」「日和見すぎだろ」って。「信念ありゃあ、もっとしつこく成功するまでやるだろ？」って。こっちは信念、つまり偏向しなきゃつまんねえじゃねえかって話です。

「確かにそりゃそうかもしれん」、って僕は思いました。

だけどリーンも正しいしティールも正しいわけ。「どないやねん！」って突っ込まずにはいられない話だけど、「岩崎先生の話でこれ、解けたわ～！」ってなった。

先生って
「ポジティブだろうが、ネガティブだろうが、”変われないやつ”がヤバいんだわ」
って言ってる。だもんで、成功する起業家らって何やってるかって言ったら

「コミュニケーションとることに前のめり」

なんだって思った。

「俺は話をすることが出来る。俺の話も人の話も面白いし」

って、会話することに偏向してる。岩崎先生の話に出てきた奴らって「会話しないこと」に偏向してる。市場とのコミュニケーション、人、知識との会話。これがなきゃそりゃダメだわ。

ティールの話にしたってそうだわ。「自分の会話のやり方に信念持て、偏向しろ」って話に置き換えてみりゃ分かる。信念持って同じ事をずっとやっていても、ダメなものはダメ。でも会話して方向変えればいつか成功する。これ、はっきり言って、ティールは全然気付いてなかったけどな。プ(￣ｍ￣〃)

この前、間違える教育が大切だって話をさせてもらった。『ADHDには利点がある！(ADHD advantage)』って本でも起業家が沢山紹介されてた。ADHDの人って起業家に適性があるから。そこに、どうすりゃADHDの人が起業家として成功できるかって話が載ってた。言ってみりゃその答って「うまく間違えりゃ成功できるんだわ」ってことだった。いろいろな例があるけど、例えば失敗しても笑って流す力があったり、逆に仲間に笑ってもらえたりすること。それが上手く間違えることなんだ。で、そいつが一番、何よりも、どんなことよりも重要なわけ。

で、僕は困ったわけだ。
「上手く間違えるってなんだよ！」
って。

だけんこれ、今さっき思いついただけん、これだと思ったね。

「うまく間違えるって会話するってことだわ」。

だって「自分が絶対正しい」って思ってる奴って会話できないじゃん。間違いに開かれてなきゃダメだ。ネガティブでもポジティブでも、どっちのやつも「自分が絶対正しい」って思ってるもんで岩崎先生の話ですら聞かん。だもんで正しい奴って間違ってるんだわ。会話だけが正しいんだわ。

これで長年の疑問も氷解(^▽^)/　あざっす！！渋沢ドラッカー研究会の皆さま、そして岩崎先生(^^♪　皆様のおかげですm(__)m

え？「お前のその話、間違ってる」って？
おお、それじゃぁその話聞こうじゃねえか(^^♪

起業家研究所omiiko　代表　松井勇人

読んでいただきましてありがとうございます(^^♪
めっちゃ嬉しいです(^▽^)/