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「かんじんなことは、目に見えないんだよ」

「かんじんなことは、目に見えないんだよ」
「心で見なくちゃ、ものごとはよく見えないってことさ。」

『星の王子様』のキツネはそう言った。

目に見えないものは幻想なんだよ。なるほど。だから、自分自身ってものは幻想に過ぎないって考えた方がいいかもしれない。だって、人って他の人は見ることはできるけれど、自分自身を見ることなんて、鏡でもない限り不可能だもんな。それに、その鏡だって、ほんとうのことを映してくれてるかどうかは分からないぜ。

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ぼくたちは現実を見ろって、ずっと教えられてきたような気がする。成績に優がいくつあるかとか、運動会で1等賞をいくつとったかとか、お年玉をいくらもらったかとか、がたいせつだって。

恋をする方法とか、おとぎ話の書き方とか、夢のかたり方とかってのには、てんで縁がなかった。だからモテなくなっちゃったんだって。おれがブサイクなのは関係ない。きっと、教育が悪かったんだよ。

だけど思うんだ。優の数とか、1等章の数とか、お小遣いの額とかより、あの子が好きとか、野球選手になりたいとか、月に行きたいとか、の話をしている時の方が、自分らしいんじゃないかってさ?

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「それよりもっと地理や歴史や、算数や文法をやりなさい」

あいつらはいったい、にんげんの世界じゃない、どんな世界を作ろうとしているんだ?

AIとか、ロボットとか、科学者が支配する世界なのか?

おぉぉぉぅぉ〜!
超ステキやんけ!!!

おれ、勉強がんばろうかな。

じゃない。
じゃない。
そうじゃない。


そいつらを倒すのがぼくたちの役目じゃないかよ。

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この間、掛川城の下にあるカレー屋さんの「ジャンカレー」でシルバーズ・レイリーに会ったんだ。そう、海賊王の船の副船長だった、あのレイリーだ。

おれは言われたんだ。

「資本主義の時代はもう終わる。これからはな、音楽主義の時代だ」

って。その日の宴は盛り上がりに、盛り上がったね。

次の日は二日酔いだった。
だけど、そのまた次の日におれは考えたんだよ。

現実を見ろって言ってる奴らが、果たして何してきたのかって言えば、、、

戦争したりとか、お金を巻き上げたりとか、おじいさん騙したりとか、

、、、しか、してこなかったじゃないかって。

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だって、自分って幻想だもんな。幻想を見ることができなけりゃ、自分自身が何をたいせつにしてるかってことが、ぜんぜん分からなくなっちゃう。

だから歌うんだ。音楽を鳴らすんだ。詩を書いて、話をするんだ。自分自身のたいせつなものがなにかを、ちゃんと人の心で見るために。


えっ? 心なんて幻想、だって?


幻想を捉えるために、音楽や詩や物語があるんだぜ。夢とか希望とか救いとか恋とかは、幻想の中にしかない。

だから、それを語れなかったら、人間じゃない。人間じゃなくて、自分自身を見失った、略奪のモンスターになっちまう。

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はるか昔の中国にいた、いにしえの大賢者孟子。この亜聖は、世界を「覇道」の世の中から「王道」の世の中に変えようとした。

略奪が上手い奴が王様にのし上がる、覇道の世界じゃない。思いやりがあって、みんなに好かれてる奴が王様になる、王道の世界だ。

そんな、思いやりの世界を作ろうとした。それをおれたちが、いまから、つくるんだ。

だから、幻想を捉えるべきなんだ。現実じゃなく。
音楽を奏でて、詩を書き、愛を叫ぶんだ。データや、カネや、成績を罵り合うかわりに。

自分が自分であるために。
幻想(自ら)の中で自由に羽ばたく、ほんとうの己であるために。

現実を捨てろ

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お読みくださいまして、誠にありがとうございます!
めっちゃ嬉しいです😃

起業家研究所・学習塾omiiko 代表 松井勇人(まつい はやと)

下のリンクの新刊出させていただきました。
ご感想いただけましたら、この上ない幸いです😃


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