B Dash Camp 2024 Spring in SapporoのPitch Arenaに出場した振り返り
本内容について弊社のPodcast番組、Out Loud FMでも話してます。ぜひご視聴ください!(Spotify, Apple Podcast, Amazon Musicで配信中)
株式会社アウトラウドはB Dash Camp 2024のピッチコンテストに出場しました
2024年5月22日-24日にて開催されたB Dash Camp 2024 Spring in Sapporoで開催されたスタートアップのピッチ大会、Pitch Arenaに挑戦してきたので出場前から当日まで、どんなことをやったのかをまとめたいと思います。
今後、B Dashへ挑戦する方の参考に少しでもなれば幸いです!
結果は予選敗退、決勝進出ならず
我々なりに出来る限り挑戦しましたが、、、無念!!
まだMVPレベルのサービス開始から2ヶ月と、圧倒的に実績不足な状態で出ているとはいえ、出ると決めたのは自分でありピッチコンテストというゲームに負けたことは事実で、悔しいのでこれをバネにビジネスで頑張っていきます!
B Dashなどピッチイベントで優勝した人の記事などは結構あるのですが、予選敗退した会社ではどんなことをやっていたのか?どんな考えだったのか?が記事にあまりなっておらず、今後の参考になるかもと考えnoteとPodcastを作ることにしました。
というわけで、ここから振り返りをしていきます。
Pitch Arenaに向けた全体スケジュール
3/28 ピッチ出場の申し込み
4/11 出場決定の通知
4/26 Pitch Arena出場者お披露目会
5/23 Pitch Arena予選
5/24 Pitch Arena決勝
そもそもの参加目的
弊社のBtoBエンタープライズセールス向けサービスPoctaはちょうどMVPを開発し、初期ユーザーを増やしてPSF(Problem Solution Fit)のフィードバックを得るため、広くサービスを知ってもらうピッチイベントに興味がありました。
スタートアップ界隈だとB Dash、IVS Launchpad、ICCの3つが著名なピッチイベントですので、そのうちのB Dash Campが出場企業を募集していたのでダメ元でも応募しておこう、と申し込みをしたのでした。
出場決定
4月11日の時点で、Pocta事業を始めてまだ3ヶ月ぐらい、MVP作ってから1ヶ月ぐらいでまさか出場企業に選ばれると思わず、驚きました。
110社ほどの応募から15社が選ばれたということで、上記の狙いもあり、せっかくなのでチャレンジすることを決断しました。
登壇前の準備
4/25 出場スタートアップお披露目会
今回からPitch Arenaに出るスタートアップのお披露目会を開催するということで、麻布台ヒルズ場所で出場各社と初顔合わせ。
見ると資金調達フェーズもビジネス実績もかなり先に進んでいるスタートアップがずらり!と勢揃い。
プレシード期のステータスである弊社がピッチ大会という場で勝負するには戦略が必要だと強く感じました。
この日に出場スタートアップが正式に発表され、外部へ話せるようになったのですぐにPoctaタスクフォースチームを勝手に結成して、本番までの準備を進めることに。
それまでハンドメイドだったピッチデザインも、このタイミングでLPをリリースするので統一したデザイン・トンマナでWEBデザイン会社さんに作成いただきました。
さっそくピッチ資料とデリバリーの改善
B Dash Venturesの岩間さんには定期的な壁打ちへ付き合っていただき、ピッチ内容のブラッシュアップについてアドバイスをいただいたり、
起業前からお世話になっててスタートアップの先輩である、株式会社iibaの逢澤奈菜さんにお願いして過去のピッチイベント出場経験に基づいたアドバイスをいただいたり、
現在アウトラウドへ出資いただいているYazawa Venturesの矢澤さんにも定期メンタリング内や個別にもレビューしていただき、
経済産業省の始動プログラム同期には、飲みに行った中華料理屋で急遽ピッチを行ってレビューをしてもらったりしました。
プロダクト開発
MVPを作りつつ次のベータ版開発の着手をしていたので、エンジニアチームには柔軟かつ確実にフロント/バックエンド開発を進めてもらっていた中、何かPoctaのAI機能でインパクトを出したい、と思いB Dash Campに合わせて新機能を開発してお披露目しよう!というアイデアを考えました。GW連休の前半に。
5/23まで実質2週間と全然時間がないので、前にAI開発でやり取りをしていたパートナー企業に連絡をしてみたところ、連休休み中の明日に打ち合わせしませんか、と返事が来たので即OKをしてミーティングを実施、急遽プロトタイプ開発を進めることにして、エンジニアチームの皆さんの頑張りで何とか間に合わせてもらえました(凄い!)。
各社ロゴ利用の許諾
まだMVP提供とはいえ、すでにPoctaを使っていただいた企業様にお願いをして、各社のロゴをピッチ内で使用する許諾を得る調整も1週間で完了させました。ご協力いただいた各社様へ改めて御礼申し上げます。
前回出場した経験者から話を聞く
過去のPitch Arenaへ出たことがある人の話を聞きたいと思っていたら前回の開催で、駐車場DXサービスを提供しているPragtech社が出場しているのを発見!
Pragtech社 CEO, Co-founderの船本さんは前職のGoogle時代に同じ部門の同僚(かつ新卒入社企業の同期でもある)だったので連絡を取って、話を聞かせてもらえることに。
出場時の現地雰囲気や、ピッチへの取り組みなどの話を聞き、「せっかく出るんだったら楽しむ気持ちも大切に!」というアドバイスをもらいました。
「職人技のセールス」というフレーズが誕生
昨年のIVS2023 Launchpadに出場したSecureNaviさんが一般の人に馴染みがあまりないセキュリティビジネスの紹介で「文系のセキュリティ」というフレーズを使っていて良いと感じていました。
→参考note
というのも我々もSales Techのスタートアップとして主にターゲットとしているエンタープライズセールス(BtoB営業)という仕事が、全くの門外漢だとイメージが湧かない、とフィードバックをもらっており一言でイメージを連想できるフレーズが必要だったのです。
その中で産み出されたのが「職人技のセールス」でした。
高スキルかつ創造性が必要、ゆえに属人的になっている仕事として、職人というのが合うと思ったのです。
実際にいくつかのイベントや商談で使ってみるとそれまで全く分からない人でもイメージが湧くようになり、ピッチがスムーズに頭に入るようになったというコメントをいただきました。
予選グループと審査員の確認
予選は5社ずつで3グループに分かれ、この中から6−7社が決勝ラウンドへ進出するレギュレーションでした。
そうすると1グループから2社ずつ選ばれ、何かしらインパクトがある企業がワイルドカードで1社選ばれるのでは、と予想してまずは予選ラウンドの傾向と対策を確認。
審査員の方は他イベントでも審査員を行っている方も多いので、過去の記事やSNS発言などを確認したり、知り合いの方にどういう人物像かをヒアリングしたり、ピッチ前に会場で挨拶してお話したりと、出来る限り審査員の方をイメージしてピッチできる取り組みをしました。
いよいよB Dash Camp札幌現地へ
B Dash Camp会場では出場スタートアップの皆さんとお披露目会以来に会い、お互い頑張りましょうね、とピッチ大会というゲームで各社ベストを尽くそうという温度感で会話をしながらディナーを一緒に取りました。
21時までがオープニングパーティーなのですが、その後
「明日の予選に向けて最後の追い込みやります!」
「本番当日の朝9時からチームで最後の詰めミーティングするんです」
と最後まで気合を入れて少しでも改善しよう、という数社の姿勢を見てこちらも気合が入り、我々も宿に戻って朝1時ぐらいまで、ピッチ資料と話す内容のブラッシュアップを行いました。
ピッチ当日
ここまで来るとあまり緊張はせず、準備してきたことをピッチの場で伝えられるかどうか、に集中。
他社のピッチを見ると影響を受けそうだと思っていたため、少しだけ見る予定だったのが、面白くて結局全部見てしまいました(笑)
途中、共同創業者の松本さんから「ピッチ、大きい声で話した方が良さそうです!」とチャットで連絡が。
これをみて本番前に大きな声を出す練習をやっておきたくなった自分。
会場のホテルは声を出して練習するところが無さそうだったので急遽外に出て、近くの公園で大きな声でピッチする練習をしました。
木に向かってピッチしていたのでちょっと怪しい感じだったと思います。
ピッチ登壇へ
現地ではスタッフの皆さん(B Dash Campスタッフは各VCや学生さんからボランタリーで参加している方で構成されている)も協力的なサポートをしてくれて、関係者みんなでピッチイベントを成功させよう!という思いが伝わってきました。
最初に少しクリッカーが反応しないトラブルがありましたが、この時点で出来る限りベストなピッチが出来たと思います!
ここで我々の挑戦は一段落しましたが、Pitch Arena決勝ラウンドも盛り上がりました!
優勝をはじめ、各賞を受賞された皆さん、おめでとうございます!そしてお疲れ様でした!
まとめと学び
アウトラウドとしてはPitch Arenaに向けた準備と出場で以下の学びがありました。
5分と限られた時間で、初めてサービスを聞いてもらうピッチの難しさを改めて感じ、短期間に我々の考えやプランをいかに伝えるか、の改善方法と実践を行えたこと
スタートアップでは仮説検証を終えた先のビジネス実績が重要
ピッチ大会というゲームは負けたけど、Poctaの事業はここから!
今後B Dash CampのPitch Arenaに出る方に向けて
ピッチイベントに出る目的にもよりますが、やはりトラクション・実績が出せる状態で挑むのが良いと思います。
今回のPitch Arena、to B, to Cに関わらずトラクション実績が見られていた印象がありました。
各社1−2ヶ月もあるとかなりビジネス進捗していたり改善しているので、周りはあまり気にせず自分の事業に集中すれば、自社とプロダクトの成長がピッチにもおのずと活きてくると思います!
また、6−7社が決勝進出と言われていましたが結果的には6社が決勝進出でした。これはワイルドカード無くても十分すぎるほど個性的な企業が揃っていた、ということだったのだと推測しています。
最後に
今回アウトラウドを応援をいただいた関係者の皆様、心強いサポートをありがとうございました!
B Dash Camp主催・運営の皆さんにも感謝いたします。Pitch Arena出場の機会をいただき、新たな挑戦や出会いなどに繋がったと感じています。
我々アウトラウドでは一緒に事業を成長させる仲間を募集しています!
おまけ
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