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オーディオパワーアンプ用PFCの実装例

PFCは商用電源(AC100-240V, 50/60Hz)からDC385VにするAC/DC昇圧コンバータです。

いろいろな方式があるのですが、ここでは臨界モードのコントローラ(UCC38051)、PFCチョーク(760804310)、ダイオード( STTH8L06)、MOSFET(IPAN60R360PFD7S)で構成しています。

PFCを利用すると商用電源に対する効率が上がるのと、ユニバーサル対応が簡単にできるのが利点です。また、臨界モードはZVSなので、ローノイズです。

突入電流対策としてNTCをダイオードブリッジの前に入れています。また、UCC38051のGNDピンとDRVピンの間に保護ダイオードも必要です。

真空管アンプにも利用できると思いますが、製作例はみたことがありません。

さらに、商用電源の周波数に起因する可聴帯域のハムノイズ(50/60Hz, 100/120Hz)は、後続のLLCで1次側と2次側が絶縁されるので、影響を最小化できます。

PFC/LLCによる電源構成は、適切なコモンモードノイズ対策を設計に織り込むことで、ハイエンドオーディオでも採用している例はあります。

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