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私の『相棒』愛

Season20も終わり、反町隆史さんの卒業を見送って、“ああ、終わってしまったなあ”と寂しいような、また冠城亘に会えるのが楽しみなような気持ちでいる。
スポンサーとか出演者とか色んな都合があるのだろうけど、続けて下さってる事には感謝である。

私は元々ドラマをこってり観る人間ではなかった。強度の近視の為目が疲れてしまうというのもあるが、特に書籍をドラマ化したものは、自分のイメージと齟齬があるとガッカリするので観たくなかった。

ある年の冬、インフルエンザに立て続けに2回かかった。布団を敷いて寝てしまうと起き上がるのが大変なので、家事をする以外の時間は炬燵にずり込んでウトウトしていた。
好きな本を読む気力もなく、手元にあったTVのリモコンを取り敢えずつけたときにやっていたのが『相棒』だった。
その時間は再放送で、Season5の「せんみつ」という作品をやっていた。じっくり観るつもりはなかったのだが、ストーリー展開の面白さについ引き込まれて夢中になってしまった。平田満さん演じる詐欺師は本当に素晴らしかった。

誰の脚本が好き、とかどの役柄が好き、とかファンは色々思うのだろうけど、私は個別のストーリーでお気に入りが沢山ある。
「せんみつ」「殺しのカクテル」(蟹江敬三さん)「バベルの塔」(大塚寧々さん)「ピエロ」(斎藤工さん、吉田栄作さん)「目撃者」((染谷将太さん、美保純さん)「貢ぐ女」(藤田朋子さん)「通報者」(溝口琢矢さん)などなどいちいち挙げればきりがないが、どれもゲストの俳優陣が素晴らしいと思う。
子役で今をときめく染谷将太さんが出演していたり(とてもかわいい)、斎藤工さんの殺人犯、吉田栄作さんのテロリストと言った意外な配役も楽しい。俳優さんも楽しんで演じておられるように思う。

相棒の犯人は何処か憎めない事が多い。凶悪犯でも同情したくなってしまう。
あまり荒唐無稽な話はなく、現実にも起こり得そうな話が多い。そして、昔『相棒』で取り扱ったのと似たような事件が、実際に起こったりするので驚く。話のリアリティが高いという事だろうか。

今後も楽しく拝見出来れば嬉しいと思っている。