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よりどりみどりも良し悪し

今住んでいる地域は、一歩歩けば歯医者、美容院、保育園、に遭遇する。人口構成に合っているのだろうが、保育園には縁がないものの、歯医者と美容院はどこに行こうか、迷う。こちらに移り住んでもう3ヶ月過ぎた事だし、そろそろ『行きつけ』を決めたいと思っている。

美容院は今日行った店が2軒目だ。前のお店も悪くはなかったが、私はお店のスタッフさんみんなに「お疲れ様でした〜」と言われるのがとても尻こそばくて苦手だ。スタッフさんは疲れているだろうが、私は疲れていない。申し訳ないのだが、こう言われるとなんとも言えず、居心地悪くなる。なので、続けて通うのはやめておく事にした。変な客に違いない。

今回のお店は個室なので、これがない。大人しくのんびりした感じの、若くてかわいいお嬢さんが丁寧に、且つにこやかに感じよくカットして下さって、居心地良かった。ここに決めた。

何事もあまりにも選択肢が多いと、選ぶのに大変だ。
クラリネットのマウスピースは一つ一つ個性があり、物によって吹奏感が違う為、必ず何本か吹き比べてからこれ、という物を選んで購入する。5本くらいだと理想的なのだが、先日行った楽器店では10本用意して下さった。有り難いのだが、多過ぎて途中から訳がわからなくなってしまった。絶対NGという物はわかるのだが、これも良い、これも捨て難い、となってくると吹き比べは至難の業である。

学生時代の友人に、大変綺麗な子がいた。ハーフかと思うような色白で、鼻が高く、小さな顔をしていた。オマケに大変なお嬢様。言うまでもなくモテモテであった。
彼女は自分の魅力を熟知しており、同時に複数の、タイプの違う男性と付き合っていた。ワイルドなスポーツマンタイプ、クールな知性派タイプ、賑やかなお調子者タイプetc.…彼女曰く「どれもそれぞれ良いところがあって、絞り込めない」そうであった。かわいい顔して、とんでもない悪女である。
結局彼女は「クールな知性派タイプ」とゴールインしたのだが、蓋を開けてみると凄く厳しいお姑様がいらして大変だったそうだ。
やはり選択肢が多過ぎて、要件のチェック漏れがあったのだろうと思う。

選択肢は程々にある方が良さそうだ。