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「やりたいこと」の話

時々、「あなたのやりたいことを教えてよ」と言われることがある。そんな時、私はトンと困ってしまう。

「やりたいこと」ってなんだろう…?

もちろん、私にいわゆる「やりたいこと」がないわけじゃないのだ。でも、経験的にその「やりたいこと」を相手に喋ったところで、「へぇー、すごいね」以外の反応を得たことはあまりない。私が普段から思う「やりたいこと」は、かなり仕事に紐づいていて、かなり時間スパンが長くて、イメージがしにくい抽象的なものが多いからだ。

そんなもの突然話をされても、びっくりするだけでみんな反応に困ってしまう。相手に悪気があるわけでもないし、相手を責めたいわけでは全くないけれど、そんな経験を私は繰り返してきたせいか、自然に「相手に合わせてやりたいことを選ぶ」能力を身につけてしまった節がある。

自分のやりたいことを犠牲にしているわけではない。でも、自分のやりたいことを言ったところで、相手にできることはないし、変に無力感を感じさせてしまうこともある。だから、あえてあまり言わないのだ。私なりの優しさでもあるが、あまり相手を信用していないとも取れるかもしれない。

「やりたいこと」

どんなふうに答えるのが一番いいんだろう。わからない。

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