自分の中のネガティブな気持ちを見つめる方法

私は、自然にありのままでいると、相手に無意識に過剰な期待を寄せてしまう傾向を持っていて、勝手に数珠繋ぎに連鎖的な期待を相手にかけて、結果的に負荷の高いプレッシャーをかけてしまう時がしばしばある。私自身、自覚的でもあるし、頑張って変えようと努力しているけれども、やはり育ってきた環境のせいもあるのか、誰かが100点取ると言ったら私は120点を取りたいと思ってしまう気質が根底にはある。

これを、マウントの取り合いをしてると言えば滑稽だが、自覚はしてて、なんとか抑えようとして頑張っているし、改善は多少だがみられているところは自分なりに頑張っていると思っている。過剰な期待に応えるというのはストレスのかかることで、乗り越えた時にはとても大きな成長を伴うけれども、多くの人は途中で挫折してしまう傾向がある。

期待が大きくなると自然に、自分の中にある期待と現実のギャップが大きくなる確率が大きくなり、結果的に期待外れと感じてしまう瞬間が増えて、ネガティブな気持ちが自分の中に想起される場面も多々ある。これは、必ずしもそのアウトプットが期待外れだったということではなく、私自身がもっと高いものを期待していて、そこに対する差分が大きくなったために期待外れと感じてしまっているというだけなのだ。要するには、私自身の気持ちの調整がうまくいっていないのである。

ネガティブな気持ちが生み出された時、私は多くの場合、ネガティブな気持ち自体を見つめる様にしている。抽象的な表現かもしれないが、ネガティブな気持ちを見つめるとは、「そこにネガティブな気持ちがあると知覚して、良し悪しの判断をせず、客観的に気持ちの分析をすること」である。そのツールとしてはさまざまあるが、私の場合は「外部化」というテクニックをよく使う。外部化とは、「自分の気持ちを頭の中から一度外にありのままの状態で出してしまって、その表出した表現を再度自分で自己評価・分析する」という方法である。(ストレスコーピングの一種と認識してるが、専門的には違う表現があるかもしれない。)

つまり、私はネガティブな気持ちが自分の中にあるなと思ったら、まずはネガティブな気持ちをありのままテキストなどに表現して徹底的に表出し、脳内から出し切る。その後にテキストをあらためてみて、自分自身の当時の気持ちと今の気持ちと、テキストで言いたいことを客観的にみて、どうしてこの気持ちになってしまったのか?を振り返っては、次の改善点を考えて実行する、という枠組みを繰り返しているのだ。

このプロセスで大事なのは、大きく4つある

  1. 自分が感じた気持ちを否定せず、まずは受容すること

  2. 自分が感じた気持ちを感じたままに、テキストなどに表現し切ること

  3. 表出した後は、その時の感情と自分の気持ちを切り離して、一旦リセットした(つもり)になること

  4. 感じた気持ちの発生原因を考えるのではなく、どうしてその気持ちが想起されてしまったのかを考えること

特に大事なのは、自分の気持ちを否定しないこと、と、どうしてその気持ちが想起されたのかを考えることの2つ。原因を考えても仕方なくて、あくまで対処できるのは自分自身の感じ方と気持ちの持ち方であるという点を注意し、ネガティブな気持ちに向かいながら自己理解を深めていく、というプロセスを経れればとてもよい。

そうやって次第に、自分の気持ちの取り扱いや気持ちが想起される構造に対して自覚的になりながら、自分の気持ちが波うたない様にコントロールをしながら、毎日を過ごしていくとネガティブな気持ちとうまく付き合っていける様になるんじゃないかと思っている。

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