見出し画像

「楽しくて、長い人生がいい!」って思うのはどうして?

楽しい時はあっという間に過ぎてしまう。楽しみにしていた旅行、好きなアニメのシリーズ、大好きな誰かとの時間。どれも気づけば、終わってしまう。

一方で、一向に過ぎてくれない時間もある。退屈な大学の講義、延々と続く単純作業、辛い説教の時間。どれも「早く過ぎてくれ!」と思っても、一向に時は前に進んでくれない(気がする)

自分の人生がどれくらいのスピードで進んでいるかを客観的に捉えてみると、自分が今この瞬間、どんな気持ちで生きているのかが少し見えてくるように感じる。楽しかったら時間が短く感じるだろうし、退屈なら時間が長く感じるだろう。

生きる人生の長さは、人それぞれ違う。ある人は80歳まで生きるかもしれないし、ある人は60歳までかもしれない。自分が何歳まで生きるかわからない、そんな不確実性を私たちはこの世に生を受けた段階から持っているのだ。

ふとここで、疑問に思う。仮に、人生が80歳まで用意されているとして、楽しく過ごしている人と、そうでない人とでは体感できる時間の長さに大きな差があるのではないか。逆説的ではあるが、楽しく生きている人の方が人生を短く生きているように感じると予想される。

そうすると、こうも解釈できそうだ。長生きしたいと願いつつ、人生を楽しく生きたいと願うことは、つまり、楽しい人生を生きると、実質的に短い人生を生きてしまうから、その分長く人生を生きることで短くなった分を補おうとしている、と。

例えば、楽しい人生が実質1.1倍の速度で経過するなら、80 x 0.9 = 72歳分しか実質人生を楽しめない。しかし、89歳まで生きることができれば、89 x 0.9 = 80.1歳で実質、80歳分の人生を生きられた計算になるのだ。

「人生はあっという間に終わってしまう」とよく聞く。長く生きることが本当に良いことなのかは私にはわからない。しかし、楽しい人生を長く生きたいという気持ちは少し理解できる。もしかしたらこの気持ちは「私人生楽しんでるのに、80歳分生きてないじゃん!」っていう気持ちからきているのかもしれない

読了ありがとうございます。よければいいねも!