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「値段が高いな」「何か見つかったらどうしよう」と人間ドックをためらっている人に向けて

8月某日、私は人間ドックを初めて受けた。昔、健康診断を受けたことがある東京ミッドタウンクリニックにお世話になった。

ウェブで申し込みができて、日付が近くなると検査キットが届いて、初めての自分でもすんなり準備ができた。待合室は綺麗だし、検査もサクサク進むしで、私にとっては至れり尽くせりだったと思う。結果は後日郵送で届いたし、ウェブでも閲覧できるようだ。

私が予約したのは、基本コース(経鼻内視鏡)のプランで、いくつか気になっていた項目をオプションで加えた。決して、費用が安いとは思わないが、それでも私にとっては出す価値のある費用であると思っている。実際に、結果が出て安心したのに加えて、いくつか指摘ももらって励みになった。

健康に対する捉え方は人それぞれ

こんな話をいろんな人にすると「どうせ若いんだから何も出ないよ」とか「お金がもったいなくない?」など言われることがある。個人的には、スルーを決め込んでいるのだが、ふと立ち止まって考えてみると健康に対してはさまざまな人がさまざまな考え方を持っているという事実が浮き彫りになる。

一方で、私と同様に若いうちから健康に関心があり、自分の状態をある程度把握したい人もいると思う。念の為述べておくが、私は健康には関心があるが、健康志向ではないし、すごくストイックに健康維持をしているわけでもない。普通に食べたいものを食べるし、間食だって夜食だって食べるし、運動はめんどくさい。

どうせいつか自分も病気にかかるものだと考える

ではなぜ、そんな私が人間ドックを受けているのか。それは、病気があるならさっさと見つけてしまった方がいいと考えているからである。

仕事のミスも病気も、発見が遅くなって良い結果に結びつくことあまりない。現代では、ガンを患うのも人生を計画する上で想定しておく事態になっているし、それ以上に、ずっと健康でいられるなんてありえないと私は考えている。

であれば、いつか自分も何某かの疾患などにはかかると見込んで、その起こりうる事象に対してどのように備えをするかを考える方が合理的であろう。それゆえに、私は人間ドックを今年から毎年受けることを決意した。

個人的には、血液検査で体調を悪くしたこともあるし、内視鏡は辛いし、でお世辞にも楽しいイベントであるとは言えない。が、仮にこの検査を受けることを辞めて、病気が発覚してから「あの時ああしていれば」という後悔に苛まれるよりはずっとマシである。

さらに言えば、若い時の方が「正常」と言う結果が出る確率が高いのであれば、なおのこと若いうちに検査を始めた方が良いと考える。「病気が発覚する可能性」が低いうちに、「人間ドックに対する不安」を払拭して、検査自体に慣れておいた方が良いのだ。毎年継続して続けられる習慣になれば、あとは「病気になりにくい体をどうやって作るか」だったり、「病気が判明した時はどうするか」を考えることに集中すれば良いのだ。

「困難は分割せよ」と先人はよく言ったものだが、まさに今回のケースもそれに当てはまるだろう。

人間ドックを受けようかためらっている人へ

受けることをお勧めします。お金の面が気になるとしても、一度受けてみて「本当に支払った分の価値が自分にとってあるか」を考えたっていいと思う。

仮に周りの反応やアドバイスに惑わされているとしたら、それはもったいないからやめた方が良いと思う。人間として生きている限りは、自らの健康の不安は自分にしかわからないと思う方が良いし、その不安と付き合っていくのも自分自身であると考えた方がよい。

「人間ドックを受けてみようかな」と思う背景には、少なからず健康や医療に関する関心があるはずで、その気持ちに嘘をついてはいけない。

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