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本の影響

ご家族の本選びが秀逸で面白い。私も村上龍を昔読んでいたなあと思う。村上春樹と村上龍の違いが最初つかなくて、間違って買ったのが始まりだった。呼応してみよう。誰かの影響と本について。

“父の影響で池波正太郎、姉の影響で村上龍が好きになったが、兄の選ぶ本は多様で幅広い。一貫性は見出せないのだが、兄が選んだという一点突破でわたしに刺さる。”

誰かの影響で本を読むようになったり、ある分野を好きになったりすることはよくある。私もそうだ。本を読むきっかけをくれたのは、小学校の先生だった。その後も、先生からいろんな本をおすすめしてもらっては、読みを繰り返してきた。

最初に教えてもらった本は、『大どろぼうホッツェンプロッツ』というドイツの児童向け書籍だった。ざっくりいえば、愉快な大泥棒が、いろんなところでいろんな問題を起こしながら、物語が進んでいく物語だ。ルパン三世と大体一緒。一読目は読み聞かせてもらって、そのあとは自分でも借りて何度か読んだ。それくらい夢中だった。

読み聞かせの力は偉大だ。当時小学校2年生で、本を読むのも音読の宿題をするのも得意じゃなかった(というかサボってた)私が、本を好きになるきっかけは、読み聞かせだった。ストーリーを想像しながら、話を聞くのが楽しくて仕方なかった。あの時、本を好きになってから、ずっと本を読んでいると思う。

小学校高学年になっても、中学生になっても、高校生になっても、いろんな先生と読んだ本の話をした。時には、教科書の良し悪しについて話すこともあった。先生たちは自分の好きな本のことを話している時にとてもいい顔をしていたし、授業よりもずっと多くのことを学んだと思う。

私は、先生の影響で本を読み始め、本を通じて先生や友人たちと関係性を深めてきた。多分、これから先もずっと変わらない。私の成長に応じて、誰とどんな話をするかが変わるだけ。そして、私の成長は本を通じて出会ったさまざまな人たちの影響のおかげ。

また、誰かと面白い話をしたくなってきた。

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