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失敗することでしか、成功には近づいていけない

先日、知り合いとの会話の中で、失敗と失敗の捉え方を議論した。私は、失敗こそ私の全てであると思っている。その時話した内容に付け加えながら書いてみようと思う。

世の中には2つの失敗がある。想定通りの失敗と、想定外の失敗である。想定通りの失敗は、「失敗しそうかも」と予測できるもの、そしてリスク回避ができる失敗である。逆に、想定外は文字通り、「考えてもみなかった失敗」である。

失敗からしか学べない。でも、いつも失敗していいわけではない。失敗は成功と対比されるし、成功することの方が賞賛されがちだ。しかし、成功は失敗の先にしかない。失敗を経験しないと成功には近づいていけないのだ。想定できる失敗を先に回避できるようになったら、結果として成功するかもしれないというだけの話。大切なのは想定通りの失敗をいかに増やすかである。

失敗を想定通りにするためには、失敗経験をたくさん積むしかない。野球でいえば、練習試合の打席に立ちまくるのだ。相手は優秀であればあるほどいい、強ければ強いほどいい。どうせ負けたって何も失うものがない状態で、大胆に挑戦して盛大に失敗して、学習をし続けるしかない。

じゃあ、そんな機会をどうやって作ればいいのか。となるかもしれないが、意外と周りに落ちているものである。日々の業務で、新しい挑戦ができそうなタスクに手をあげてみるとか、副業のような形で挑戦をしたっていい。周りになければ、自分の周りの人たちに声をかけて小さなプロジェクトをやったらいいだけの話。

練習試合をしようと思った時に、自分が強ければいろんな学校から声がかかるけど、自分がまだ弱小なら自分から声かけて機会を作っていくしかないってだけの話だ。そうやって機会さえ作ってしまえば、あとはガンガン挑戦して、失敗して、学習して同じ失敗しないようにしていけばいいだけ。本当にそれだけの繰り返しである。特別なことなんて何もいらない。

そして今日もまた、1つ失敗をした。自分と関わってくれる人に、多かれ少なかれ精神的なストレスをかけてしまったと感じる。やれることはやったつもりだが、もっと何かできたんじゃないかと考えを煮詰める。たった1回失敗するだけでも、見えるものが全く変わる。繰り返していけばいくほど、状況判断・理解も、対応や決断のスピードも上がっていく。結局、そう言う風に研ぎ澄ましていくしかないのだなと改めて思った

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この作品は、共創プロジェクト『不協和音』の作品です。このプロジェクトでは、エッセイを通してお互いの価値観や発見を共有し、認め合う活動をしています。プロジェクトについて興味を持ってくださった方は、以下の記事も合わせてご覧ください



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