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不協和音

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エンジニアとライターが始めた共同執筆プロジェクトです。エッセイを軸に、自分の感じたこと、考えたことを発信したり、同じテーマで互いに呼応したりする作品を作っています。
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#表現

「素直」は曖昧

「素直さ」と聞いて、何をイメージするだろうか。 この前、友人とそんな話をした。ある人は、「物事を受け入れる素直さ」であると考えていたし、「物事をすぐに実行する素直さ」であると考えている人もいた。「否定しないこと、正直であること」と考える人もいるようだった。 コトバンクで「素直」を調べてみると、実は意味がたくさんあることに気づく。実はどれもそんなに間違っていない。 そう考えてみると、「素直な人がいい」と言った時、結構曖昧なことを言っているとわかる。受け取り手が想定する意味

ことばにすると生み出されるもの、失われるもの

私は仕事柄、物事を言語化し表現し、誰かに伝えることをよく求められる。十分にできているかと言えばそんなことはないが、普段の仕事の影響で、日頃の些細な事項でもふと言語化して、自分の中で理解を促したり、客観的に物事を見つめられるようにしてしまう癖がある。 でもふと、立ち戻って、本当に言語化が必要なのか考えさせられるシーンが時々ある。 と自分の中で問いかけるのだ。この問いは面白いし深いと最近思って、よく考えている。 そもそも私たちはなぜ言語化していたのだろう? 言語化がもたら