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我慢なんてしないで

我慢なんてしないで

あの時の私に言いたい

我慢なんてしないで
頼って、近い人に頼れなかったら福祉や病院に頼って
早く、少しでもいいから楽になろう

でも簡単には頼れなかった

誰にも言えないほど家の中は荒れていた

息子から受ける家庭内暴力

家庭内暴力と言うと驚いてしまうかもしれないけれど、私は受けていました
毎日毎日繰り返される癇癪、喚き散らしに叫び、暴れる
わたしに直接危害を加える事はないけれどとにかく叫んで喚き散らしが酷かった
学校に行ってくれている間だけが休まる時間
生半可体力がある分癇癪を起こしている時間もすごく長かったです
一、二時間なんてざらです
約二年半、朝、夕方、晩に起こる喚き散らしに耐えました

結果、私の身体に限界が訪れ壊れました

息子が学校に行っても取れない不安感
胸がざわざわすると表現しましょう
とても気持ち悪いです
いてもたってもいられません
何をしたらこのざわざわ感は消えるの?焦るばかりで更に不安はつのります
身体から危険信号が出ている証拠でした

もうダメだ
この時ようやく気がつきました
もうダメなんだと


当時の私の考えは
いつも頼っているんだから、私にはいい担任の先生も息子についてくれている、小児精神科の先生だってすごく相性もいい、支援も受けているんだ、だからこれ以上は頼れないと思い込んでいました

たまたま小児精神科でペアレントトレーニングを受けているところだったので正直に家の現状を話したら直ぐに折り返し心理の先生から連絡がきました

お母さん、もう自律神経に症状が出ているので直ぐに心療内科に受診してください
よく頑張りましたね

この言葉に泣けました

その後は心療内科でお薬をもらいあっという間に自律神経の症状は消え楽になりました
経過が良くなって薬を減らしたり種類を変えていきましたが
やはり息子の癇癪が起こればまた胸のざわざわが襲ってきます

治療をはじめて一年半
お薬は適当にと先生と話して飲んでいます

息子も成長もあってかそれならはかなり落ち着いていますがたまに癇癪を起こしてしまいます

そうすると
その癇癪が私に向いていなくても胸がざわざわし不安感に襲われます

そう、もう条件反射のようになってしまったと思いました
身体が脳が覚えている
大きな胸に響くような音、叫び声
直ぐ様不安感に襲われます

こんなに不自由な身体になってしまったかと思いました
我慢なんてしなければ良かったと後悔しております

今はずいぶん良くなってきています
けれど
息子の不登校の心の傷
私の脳の傷
身体の表面に出来る傷とは違って二人とも簡単には癒えません
ゆっくりと月日をかけて楽しい日々を過ごしながら癒してます
一歩進んで二歩下がったりかと思えば急に三歩進んでみたりとちょっとずつ良くなってます

こんな風に良かったりまた調子が悪かったりと繰り返しているうちにふと思ったのです

あの時のわたしに言いたい

我慢なんてしないで

身体が思うようにいかなくなって初めてわかる事です

お願い

我慢なんてしないで

この自律神経の症状はきっと息子が本当に落ち着いた大人になった時に治るのかもしれない
良くなったダメだった良くなったを、良い期間は伸びているけれどずっと繰り返しています
今は私自身を慈しんで愛しんでゆっくりさせる時間をとっています

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