生後0日 産声がひびきわたる先生
出産して赤ちゃん、もっちゃんと対面したらさぞ感動するだろうと思っていた。実際、産声を聴いた時は涙がジワッと出た。よくぞ元気で出てきてくれた。臨月中はあまり動けずやることもないので出産や育児にまつわるコミックエッセイを読み漁った。その中に星田つまみ著『産声を聞かせて』があった。仮死状態で生まれた著者の第一子について描かれた漫画であるが、それを読み号泣した。産声が聞こえなかったらどうしよう、、。
「ほぎゃぁ」
私は忘れない。この声を、
ひびきわたる先生がキセルでやってたアレと同じだった、、。
感動的な瞬間、10ヶ月にも渡る過酷な妊婦ライフの総決算の瞬間を
「あ〜、ひびきわたる先生のキセルのモノマネに似てるね」
と言われたら99.9%の経産婦は激怒するだろう。しかし、、似ていたのだ。
私も手術室で
「あ〜、効果音みたいにほんとに泣くんですねぇ」
と言ってしまった。寄席フリークがいたらひびき先生のことを話したと思うが、それについては確信がもてなかったため"効果音"とした。
いずれにせよ、もっちゃんの産声はかわいらしく元気いっぱいであった。私はそれが嬉しかった。
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