◯内海四方見峠(昼) けたたましいエンジン音と共に車が峠を駆け上がってくる。 道の両側に駐車場があり、人気の様で車やバイクが停まっていて賑わっている様子が伺える。 ちとせ、車を駐車場に入れる。 柏崎、停車を確認して下車。 柏崎「おぉぉ…すごい」 柏崎、感嘆の声。 小高い山に囲まれた内海が広がる。 遠くには小規模な町が見えて自然と人々の共存が少し見えて取れる。 ちとせ「四方見峠なんだから…」 ちとせ、元気は無い。 柏崎「なぁ…彼女居たのショックなん?」 ちと
◯□□新聞 ◯◯支局(朝) 朝日が窓から差し込む。 ちとせと柏崎以外は揃って自席で作業中。 柏崎、アクビをしながら出局してきた。 三島、柏崎を早速呼ぶ。 三島「柏崎…ちょっと…」 柏崎「はい…」 柏崎、三島の対面へ… 柏崎「なんです?」 三島「昨日どうだった?」 柏崎「あぁぁ…昨日ですか?頑張ってましたよ。大 間…あと今日も出ますから◯◯焼きの窯元の青年 の取材です」 三島「そうか…戦力になるか?」 柏崎「…まぁ本人次第だと思いますが…」 三島「そうだが…お前の
○ ○○県北西部 なだらかな山が連立している。 市街地から一歩山の方角へ車で向かう。 段々と山深くなりそうな所。“窯元”と書いてある看板が見えてきた。 ちとせ等の乗った車が一軒のモダンな窯元へ 入って行く。 ○窯元 横尾窯(外) 両側に山が迫る谷の一角。 山の中腹には高速道路の橋が渡って近代が近くにあるように感じる。 家屋の全体はコンクリートで出来ており伝統のある“焼き物”屋にしては新しい雰囲気の醸し出される建物。 ちとせ、恐る恐る入って行く。 ちとせ
○柏崎モータース(夜) ガレージ。 シャッターが空いている。中は整然と修理中の車が並んでいる。 柏崎、荷物を持ってシャッターの前に立つ。 柏崎「…帰って来ちゃったよ…」 奥から女性が現れる。母親の柏崎博美。 博美「おかえりなさい」 柏崎「ただいま…」 柏崎、ガレージの奥に向かう。 ○柏崎モータース奥(夜) 奥は母屋となっている。 オーソドックスな居間。そんなに華美でもない。 一人の男性が座ってテレビを見てる。柏崎光伸、柏崎の父である。 柏崎、手荷物を父親の前に置く
○新聞社(夜) 整然と机が並んでいる。 リモートワークが推奨される昨今珍しい位の 昔堅気の様相の新聞社。男性が1人自席で虚空を見つめている。 柏崎康太郎(42)政治部記者。 柏崎「…ったくよぉ…」 手元に一枚の紙。“異動命令”。 柏崎「よりによって…」 “異動命令”の項目に、“○○県△△市出張所行を命じる”と書いてある。 柏崎、異動命令書を見る。 柏崎「…なんで故郷になんだよ!」 ○ ○○県空港 夏の日、空の青さが目立つ日差しが強い。 夏休みの様で家族連れ
主人公…新聞記者 柏崎康太郎(42) 政治部記者。性格的には仕事に忠実。 仕事だけを忠実にこなしてプライベートも無いまま生きていた。 有方を考えて生きている。 ただその有方を読み間違えた事がケチの付き始めだった。 プロット…大手新聞社。人事移動が発表された。「柏崎康太郎 ○○の支社に異動を銘じる」 柏崎は政治部記者。時世を読み間違えた 事は無かったつもりだった。 社内では専ら『左遷だ…』『○○は…無いな』と噂されていた。 柏崎「…○○かぁ…なんで寄りにも寄って…○○な
はじめまして😆 イラストを描いてます林太郎です。 よろしくお願いいたします😊 とりあえず…テスト記事もかねて書いてみました。