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ショート・ショート・ショート① _〆(゜゜〃)

100
100文字程度のショート・ショートを気の向くままに載せていきます。
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2015年7月の記事一覧

(ショート・ショート・ショート)

大事にしているぬいぐるみがある。子どものころから大好きだった、キャラクターのぬいぐるみ。ふと思い出して、仕事場に置いてみた。…ああ、なんて癒されるのだろう。
_〆(゜゜〃) #小説

(ショート・ショート・ショート)

電気を消すと、キャンドルの明かりが頬を照らす。ゆらめく炎は小さいながらも眩しい。そう、小さい、なんて小さいのだろう。キャンドルとはまるで、私のようだ。
_〆(゜゜〃) #小説

(ショート・ショート・ショート)

足首を軽く捻挫した。ずっと痛いわけではないが、ここぞというとき少し痛む。生活にほんの少し支障がある程度なので病院にはかからなかった。それが災いしたか、これがなかなか治らないから厄介だ。
_〆(゜゜〃) #小説

(ショート・ショート・ショート) 

文章の仕事をしていると、必ず「しめきり」がある。できれば忘れてしまいたいがそうはいかない。一度、あえて破ってみたことがある。全く叱られなかった。二度と破るまいと、思った。
_〆(゜゜〃) #小説

(ショート・ショート・ショート) 

赤は愛情。ピンクは恋。青は勇気。黄色は元気。緑は優しさ。白は純潔。黒はイジワル。さて、キミは? 私にとってのキミは何色かな。
_〆(゜゜〃) #小説

(ショート・ショート・ショート)

ウチの壁紙は白い。僕はそこへ大切なものを画びょうで張っている。いつでも見られるように、帰って来て目につくように。いつからだろう、真っ新な僕ではいられなくなったのは。
_〆(゜゜〃) #小説

(ショート・ショート・ショート)

間違えてしまった。鉛筆の文字は消しゴムで消えるし、ボールペンも修正液で消せる。しかし、筆の文字はどうだろう。太ければ太いほど、簡単には消せない。しかも紙の裏に沁みて出る。人生の歯車と同じだな。
_〆(゜゜〃) #小説

(ショート・ショート・ショート)

カレンダーを見る。アナタは覚えているかしら、私たちの結婚記念日。3年前から何もしなくなったわね。……だって、アナタが生まれてきてくれて、その日は新しい記念日になったのだもの。
_〆(゜゜〃) #小説