今しかない我が子のぬくもりを
「温かい」
週末に遊びに来た姉が、生後一ヶ月の息子を抱っこしながら、しきりにこの言葉を口にしていた。
そういえば、そうだった。
息子を抱っこすると、温かくて、心が安らぐんだ。
お世話や泣き止ませる目的でばかり抱っこしていて、抱っこする喜びを忘れていたことに気付いた。
姉は今、5歳になる女の子を育てている。
もう体重は17kg。おてんばで、そう簡単に抱っこできる年齢ではなくなった。
だからこそ、生まれたての赤ちゃんを抱っこできることに大きな喜びを感じるんだろう。
当の本人も、私の記憶では、5年前は疲弊しきっていた。げっそりした顔をしていて、「温かい」なんて言葉を心から癒やされている顔で呟くなんて、全くなかった。毎日毎日必死だったはずだ。
毎日がんばり続ける中でいつしか時は経って。抱っこできないくらいまで成長して。もちろん過去は取り戻せなくて。
そんな中の、一言。
今はしんどいけれど、振り返ってみると一瞬で。いつしかかけがえのない思い出になるんだろうなあ。
後悔しないように、たくさん我が子を抱きしめよう。
この記事が参加している募集
よろしければサポートお願いします! いただいたサポートはふるさと支援メディアをつくるための活動費に使わせていただきます!