見出し画像

失敗から生まれた飲み物🌈

発明は、失敗から生まれるもの。

それが偶然起きた失敗であったとしても、偶然のひらめきがヒットを生み出します。

今回は、失敗から生まれた飲み物を皆さんにご紹介します。


まずは、酒所として有名な兵庫県伊丹市に伝わる伝説から。


今から400年以上前に、伊丹の造り酒屋に解雇された従業員が、その腹いせに、その店の酒桶に灰を放り込むという嫌がらせをしたのが始まり。

酒屋の店主は、「困ったことになった」と、頭を抱えます。

ところが翌朝、灰を放り込まれた酒桶を覗いてみると、灰汁(あく)の効用で、中に入っていた酒が透明になっていたんです。

それまで、にごり酒しかなかった時代。

「これはいい!」

店主は、このきれいに透き通った透明な酒を『清酒』と名付けました。以降、伊丹の名産となり、現在も、この製法で造られています。


続いて、乳飲料独特の甘味と炭酸が合わさった、爽快な飲みごたえが特徴のあの飲み物。


もともと南九州にあった三つの酪農協会を束ね、1960年に企業団体として発足した『南日本酪農協同』。

余剰乳問題が解決できず、やむなく余った牛乳を廃棄することがありました。この問題を解決しようと、試行錯誤が日々行われていたんです。

そんな中、団体の初代社長が釣りに出かけていた時のこと。

⽜乳とサイダーが入ったクーラーボックスを携え、海へ向かい、釣りを楽しんでいました。

のどが渇き、サイダーを飲もうと、クーラーボックスを開けると、クーラーボックス内で牛乳とサイダーがこぼれて、中で混ざってしまっていたようなんです。

これを見た社長は、

「牛乳と炭酸を掛け合わせた商品はどうだろうか」

と考え、乳性炭酸飲料『スコール』が誕生したそうです。


失敗から生まれた飲み物は、もちろん海外にもあります。

最後に、アメリカから。


1885年、アメリカの禁酒法時代。

薬剤師で科学者のジョン・S・ペンバートンは、酒の代わりになる『代用飲料』と、モルヒネやアヘン中毒の治療にも使える『薬』の開発を行っていました。

しかし、開発は上手くいきませんでした。

そこで、「出来上がったレシピに、冷たい水を入れてみよう」と試みたところ、間違えて炭酸水を入れてしまったんです。

ジョンは、試しに飲んでみました。

すると、想像より遥かに美味しく、感動したんです。

すぐ商品化へ踏み切りました。

思考錯誤を経て、商品化が実現し、薬局以外でも飲めるよう、瓶詰にして販売することにしました。

それが、『コカ・コーラ』です。

お酒より安価で、子どもでも飲めると、たちまち人気となりました。

しかし、コカインの害に気付いた人々が、コカ・コーラを非難するようになり、コカ・コーラ社は、コカイン成分を抜くことを決断します。

この決断が功を奏し、コカ・コーラは、健全な飲み物として、アメリカ全土、そして世界へと広がっていきました。

薬用飲料の開発を始め、最初の商品は失敗しましたが、そのおかげで、今や、世界中で愛されている『コカ・コーラ』が誕生したんです。


うっかりミスは、誰もが通る道。よくあることです。

そして、開発においては、一つの発想やひらめきとして扱われる、天からの贈り物。

何事においても、日々研究を重ね、悩み苦しみ、努力していれば、いつか贈られるのかもしれませんね😌

最後まで読んでいただきありがとうございました🌈

もしよろしければサポートをお願いします😌🌈