知ってほしい!神職の現状🌈
日本には現在、約158,000社の神社があります。そして、それぞれの神社には、お社を護り、管理する『神職』がいます。
現在、神職をされている方は、全国で約20,000人。
全国にある神社の数と比べても、人数が足りていないことが分かります。
今回は、そんな神職の現状について、歴史を振り返りながら、紐解いていきたいと思います。
明治時代、政府の政策で、神職の世襲(代々受け継ぐこと)が禁止されていました。
当時、神職に就いていたのは、武士や役所の人間。この政策の影響で、彼らは、神職の中で最も位の高い『宮司』の職を失うことになってしまいます。
「世襲神職を廃止し、以後は選補任とする」
神職になるためには、政府が定めた教育を受けなければならなくなり、認定されなければ、神職になる権利すら貰えませんでした。
今でも、伊勢神宮をはじめとする大きな神社には、神職を世襲する『社家』は存在しません。
しかし、神職に就く人間が少ない地方の神社では、先祖代々、親から受け継がれる形で、神職に就いている方もいます。
なぜなら、政府が定めた政策が、地方まで管理しきれていなかったから。
地方では、神職の子どもが、神職に就くケースは、よく見られたそうです。
今でも、
昔から世襲している人
明治以降の神職制度の変革により神職になった人
近年の神職不足に伴い神社の管理を担うことになった人
様々な事情や時代背景があり、神職になられている方が多いようです。
神様と対峙しご奉仕する神聖な職業『神職』。
憧れだけでは勤まらない職業『神職』。
近年では、神社の数に対して神職の数が少ないため、一人で20社以上の神社を兼務している神職も珍しくありません。
多くの神社を兼務していると、一つの神社で祭典を行うことができるのは、年に一度の例大祭のみ。
私の知り合いにも、八つの神社を兼務している人がいますが、
「毎日回らないと管理できないほど、非常に負担が大きな職業」
であると、よく話をしています。
神様への十分な奉仕を行えず、宮司への負担も大きいことから、耐えきれず、お社を他の神職に譲り渡すケースも少なくないようです。
神職は、私的な職業ではないため、今後の在り方については、国が話し合っていかなければなりません。
神職制度についても、今一度見直す必要がありそうです。
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