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巫女の歴史を紐解く🌈

巫女は、日本の神に仕える女性のこと。

『神子(みこ)』や『御神子(みかんこ)』と呼ばれることもあります。

起源は、古事記や日本書紀に登場する神話の物語。

日本には元々、

『八百万の神』

という自然信仰がありました。

自然信仰とは、自然界や自然現象などに神が存在し、崇拝または神格化する信仰体系のこと。

日本神話は、この自然信仰から来ています。

古事記や日本書紀には、太陽神である天照大御神(あまてらすおおみかみ)が登場する『岩戸隠れの段』という物語があります。

弟神である素戔嗚尊(すさのおのみこと)の暴虐武人な行いに心を痛めた天照大御神は、ショックのあまり天の岩戸に隠れてしまった。
そのせいで、太陽の光は消え、世界は闇に包まれることに。
解決策を話し合った八百万の神々は、技芸の女神である天鈿女命(あめのうずめのみこと)に天命を託した。
天鈿女命は、岩戸の前で半裸となり、舞を踊り、宴を行った。
それを見た天照大御神は、
「暗い世界になったはずなのに、なぜ、こんなに賑やかなのだろう?」
と、心惹かれ、岩戸の外へ。
こうして、天鈿女命は、天照大御神を岩戸から出すことに見事成功した。

この物語が神に捧げる『神楽舞』の始まりであり、劇中に登場する天鈿女命は、巫女の起源とされているんです。


巫女の時代は、大きく分けて二つ、『古代巫女』と『現代巫女』に分けられます。

古代巫女は、祈祷や憑依による神のお告げを伝える役目や儀式における神楽舞の舞人を担っていました。

卑弥呼は、古代巫女としても有名な人物。

実際に、シャーマンとしての巫女の登場は弥生時代であったと言われており、精霊や神霊をその身体に憑依させ、神託を伝えていたとされています。

その後、文化が発展し、争いが生まれ、男権社会になると、巫女の社会的地位も低くなっていきました。


巫女が、現在の形(神職としての巫女)になったのは、明治時代以降。

明治維新の際、文明開化の最中であったにも関わらず、明治政府は「憑依という超常現象を行う巫女」という存在を否定し、『巫女禁断令』を発します。

これによって、旧来の巫女という存在は、表舞台から姿を消しました。

その後、多くの神社で、巫女を復活させる動きが見られましたが、そのほとんどが巫女の行う儀式や神楽舞などの芸能文化を残していきたいという考えから起きた動きでした。

こうして、現代では、神社で神事の補佐や巫女舞を行う『神社巫女』が定着しているんです。


今も尚、古代巫女として、代々引き継がれている家系は存在します。

現代に残る『イタコ』や『ノロ』は、旧来の巫女の能力を伝える希少な存在です。

彼女たちは、日本の安定を祈り、今も与えられた役目を真っ当し続けています😌

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