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催眠術にかかりやすい人の特徴🌈

明確に定義するのが極めて難しい『催眠術』。

「催眠術師に催眠をかけられると、操られてしまう」
「一度催眠にかかると、なかなか抜け出すことができない」

これらは、実は、誤った定義。

もちろん、催眠術に、マジックのようなトリックはありません。


1700年代、フランツ・メズマーという内科医が、

「すべての生き物には、目に見えない磁力が流れている」

その流れを調整することで、あらゆる病気の治療が可能になると主張しました。

・薄暗い明かりや不思議な音楽
・磁力やジェスチャー

これらによって患者のトランス状態を呼び覚まし、目に見えない流れのバランスを取ろうと考えたんです。

その結果、実際に健康になった患者もいたそうです。


その後、1800年の中頃、外科医のジェームズ・ブレードが、この能力の研究を始めます。

この研究の中で、トランス状態が睡眠の状態に似ていたことから、『催眠術』という言葉が生まれます。

「被験者がリラックスした状態で集中でき、様々な提案に、よりオープンになること」

これが、催眠の定義であると考えました。


脳は、多くの情報を受信しており、私たちは、『処理』と『解釈』によって状況を理解しています。

例えば、

「二種類のワインを飲む際、一方のワインの値段が高いと認識させると、人は、そのワインをやや美味しく感じる」

これは、催眠と同じ状態です。

さらに強い催眠状態は、睡眠中とは異なり、瞑想中に似ています。そのため、スムーズに受け入れることができるようになり、脳に反応が起こりやすくなると言われています。


では、催眠術にかかりやすい人はどういう人なのでしょうか?


近年、カナダ・フランス・アメリカの国際研究チームが行った研究では、

まず、75人の被験者に、催眠術にかかりやすいか否かを判定する評価項目に回答してもらい、そのスコアが極端に高いか、極めて低かった、40人を選別。

催眠術に極端に影響されやすい人と、ほとんど影響されない人に分類し、研究を行いました。

40人に暗示をかける台本の読み聞かせ、催眠をかける前後の神経活動を調査したんです。

その結果、催眠術にかかりやすい人は、

・精神的に没頭しやすい
・心身ともにリラックスした状態に入りやすい
・他人の言う事を受け入れやすい
・催眠暗示に対する感受性が高い

これらの要素を兼ね備えた人であることが分かりました。

ここで重要なのは、催眠術にかかりやすいか否かが、催眠導入後ではなく、催眠導入前に分かったという点。

研究チームは、このように結論付けています。

「催眠術にかかりやすい人は、暗示に反応しやすく、先天的な心理的特性を持っている」

①相手の言葉を信じやすい
②イメージするのが得意
③自分で決断するのが苦手
④他人に振り回されやすい(自分に自信がない)
⑤目を見て話すと相手に共感しやすい
⑥催眠術にかかった経験がある
⑦かかりやすいタイプであると自覚している
⑧集中力がある

催眠術は、催眠療法として医療の分野でも使われています。

正しく用いれば、とても効果のある心理療法です。

催眠に興味のある方も、まずは催眠を行う目的をはっきりさせ、信頼の置ける専門家に相談することをおすすめします😌

最後まで読んでいただきありがとうございました🌈
 

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