体の構造そのもの!?テンセグリティ構造とは?🌈
糸やワイヤーをピンッと張った時、その糸やワイヤーがちぎれないように引っ張り続ける力。
この力を『張力(ちょうりょく)』と言いますが、
この張力を利用した『テンセグリティ構造』というものを、皆さんご存知でしょうか?
まずは、こちらのテーブルをご覧ください。
一見、何の変哲もないただのお洒落なテーブルですが、よく見ると、土台と天板が離れ、テーブルが浮いているように見えます。
土台と天板の間は、鎖で繋がれているだけ。
鎖には通常、上にあるものを支える力はありません。
鎖に張力がかかることで、つり合い、テーブルが浮いているように見えているんです。
テンセグリティ構造は、重量に逆らっているように見えるため、理解しにくいのが、特徴です。
しかし、テンセグリティ構造こそが、私たちの体の構造そのものであると言われているんです。
常に、私たちの体は、重力の影響で、上から圧縮されています。
腰付近にかかる力とつり合うように働く張力によって、私たちはバランスを保ち、圧縮から体を守っています。
この一箇所に負担をかけない『テンセグリティ構造』を実現するために、背骨はS字になっていると言われています。
そのため、ストレートネックや骨盤の傾きによって、張力のつり合いが保てなくなると、自ずと腰に負担がかかります。
これが、腰痛の主な原因です。
腰痛の場合、ほとんどの原因が、腰以外にあると言われています。
腰をマッサージするだけでは、張力がつり合わないため、腰痛が再び起きてしまうんです。
テンセグリティ構造は、私たちの体以外にも、長い橋に使われているワイヤーや高層ビルの建築にも使われています。
引っ張りに強い部材と圧力に強い部材を力学的に組み合わせる『テンセグリティ構造』によって、近代的な造形美を実現しているんです。
実は、先日行った2泊3日の鳥取旅行で唯一、行きたくて行けなかった場所があります。
それが、『夢みなとタワー』。
鳥取県産杉材のフレームが使用されており、最上階には舟型の展望室、しかも総ガラス張り。
そして何と言っても、テンセグリティ構造を用いて建てられている建物なんです。
中から見ると、鉄柱やリング、白い骨組みが複雑な模様を描いています。
日本海を中心に360°パノラマで眺望することができ、テンセグリティー構造を用いた構造物としては、世界一の高さを誇ります。
今回、私たちは、鳥取市中心にプランを組んでいたので行けませんでしたが、米子方面へ行かれる際は、ぜひ立ち寄ってみてください✨
これだけ建築に利用されていながらも、あまり知られていない『テンセグリティ構造』。
つり合わせることさえできれば、私たちでも簡単に作れます。
工作キットは、ネットなどでも売られていますので、気になった方はぜひ!
部屋のオブジェにもなりそうですね😊
最後まで読んでいただきありがとうございました🌈
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