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おみくじの原型は観音菩薩の言葉🌈

おみくじが、神社ではなくお寺から来ているもので、その原型が、観音菩薩の言葉であることを、皆さんご存知でしょうか。

観音菩薩(かんのんぼさつ)とは、

「仏教の慈悲の精神」

すなわち、仲間に対する友情と悩める者に対する同情を人格化したもの。

観音菩薩信仰の起源の国は、インドです。

「全ての生きとし生けるものには、『七難・三毒』による苦しみが訪れる」

〈七難とは?〉
火難、水難、羅刹難、刀杖難、鬼難、伽鎖難、怨賊難のこと。
→ 物質的・肉体的な苦しみを表す。

〈三毒とは?〉
貪・瞋・痴のこと。
→ 精神的な苦しみを表す。

インドでは、観音様の力によって、物質的・肉体的・精神的な苦しみから免れられるとされています。

この観音様の力が、観音信仰に繋がっていると言われています。


日本のおみくじ発祥の地は、元三大師の名で知られる『良源』(中国発祥の宗派『天台宗』の僧侶)が創始した、比叡山の元三大師堂。

現在のおみくじの原型となっているのは、良源が観音菩薩に祈念し授かった、五言四句『偈文(げもん)』であると言われています。

〈偈文とは?〉
観音菩薩の言葉がしたためられている「観音経」本文の後に書かれている偈(漢詩)。内容は、本文と重複している箇所が多く、エッセンスを詩にしたようなもの。

現代では法華経(ほけきょう)とも呼ばれている『観音経』。

良源は、100枚の偈文の中から引いた1枚に書いてある内容から進むべき道を読み取り、数多くの人を迷いから救っていたとされています。


良源がおみくじの祖と言われるようになったのは、江戸時代の始め頃。

徳川家三代に渡り仕えた慈眼大師である『天海』が、良源の夢のお告げを受けて、信州にある戸隠神社で、100枚ある偈文を発見したのが始まりです。

これに、『元三大師百籤』と名が付き、番号がふられ、広まっていきます。

次第に、様々な宗派で使われるようになりました。


現在も、元三大師堂のおみくじは、自身で引くのではなく、當執事(とうしゅじ)に引いていただくという、1000年以上前に行われていた形式を、そのまま踏襲しています。

おみくじは、自分で引くのではなく、引いてもらうのが、正式な形なんです。

天海が夢のお告げによって発見しなければ、おみくじは、日本の文化として、生活の一部として、存在していなかったかもしれません。

古代インドから現代の私たちに向けて、『観音様のお言葉』として、観音菩薩の言葉が受け継がれ、神社仏閣問わず、私たちを助け、導いてくれているんです。

感慨深いですね😌

最後まで読んでいただきありがとうございました🌈

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