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直線を使って文明を発展させた国🌈

自然界にほとんど存在しないと言われている『直線』。

私たちが普段、目にしている自然界は、曲線美の集合体で出来ています。

人の創造で生まれた『直線』。

直線は、いつ生まれ、私たちの生活に浸透していったのでしょうか?


直線の起源となったのは、『縄』です。

この縄を最初に発明したのが、『古代エジプト』。

古代エジプトには、縄張り師が多く、この縄を使って、測量の仕事をしていました。

当時の縄の材料は、『麻』と『リネン』。

麻は、背丈が2m以上もある植物の茎から採取した繊維。
リネンは、60cm程の小さな植物の茎から採取した繊維。

この二つの植物を栽培し、縄を作ることで、自然界にほとんど存在していなかった『直線』が生まれることになったんです。


当時、自然界に唯一存在した直線が、『木の幹』。

真っ直ぐ伸びている木の幹を見て、

「直線というものを作ってみよう」

と、考えたとも言われています。


縄は当時、『ある問題』を解決するために、よく使われていました。

それが、毎年、モンスーン(夏の雨季に発生する季節風)の影響で起きる大規模な河川氾濫。

河川氾濫が起きる度に、縄で測量を行い、区画を作り直していました。

後に、縄は、測量機器へと変化していき、ピラミッドなどの建築にも役立てられます。

つまりエジプトは、縄から測量、そして建築へと、直線を用いることによって、文明を発展させていった国だったんです。


16世紀になると、直線による測量は、新たな段階に入ります。

コンパスの発明による『三角測量』です。

二つの場所から、ターゲットの場所をそれぞれ結ぶことで、角度が分かり、ターゲットまでの距離が簡単に把握できるようになったんです。

これにより、正確な国土の地図が作られ、

「地球は丸い」

と、いうことが証明されたんです。

現在、あらゆる物が直線で作られているため、曲線の方が美しく、そして新しい、斬新なイメージを持たれていますが、

実は、この『直線』こそが、新しい、斬新な発想なのかもしれませんね。


今回は、直線の起源について、書いてみました。

たまに、こういった変わった角度で見てみるのも、面白いですよね✨

最後まで読んでいただきありがとうございました🌈

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