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名言の真意を紐解く!建築やデザインの細部に宿るものは神なのか?🌈

「神は細部に宿る」

この言葉は、ドイツの美術史家アビー・ウォーバーグや、ドイツの建築家ミース・ファン・デル・ローエがモットーにしていたとされる名言。

一般的に、

「細かい部分まで妥協せずに仕上げることで、全体の完成度が高まる」

こういった物事を指す言葉です。

時代とともに、サイバーセキュリティなど、目に見えない犯罪から身を守るための仕組みづくりにも使われるようになったこの言葉。

「どれだけ綿密な計画を立てても、実行する直前の確認を怠ると、当初立てていた目標が達成できなくなる」

こういったシチュエーションは、日常生活でも起こり得ます。

例えば、

「大事な仕事や旅行のために、綿密な計画(準備)をしていても、当日の朝、さらに「必要なものはないか」「忘れ物はないか」をしっかり確認しなければ、移動先で後悔する可能性がある」

計画を立てる段階では気付かなかったことも、運用する段階で気付けることもあるため、常に慎重に対応することが大切です。

些細なことでも、大きな問題が潜んでいるかもしれないと、常に疑いながら対応することで、問題を未然に防ぐことができます。


運用段階での美意識を表現した言葉「神は細部に宿る」。


これに対し、「木を見て森を見ず」という言葉があります。

「細かい部分にこだわりすぎて、物事の本質や全体像が見えていない」

この言葉を聞くと、「神は細部に宿る」という言葉に矛盾が生じます。

実際に、「少し差別化を図ろう」と細かい部分をこだわっても、上手くいかないことがほとんど。

「神が宿っている = 細かな綻び(物事や状況に欠点や不備がある状態)が出ない」

これに基づいて考えると、人間には、神が宿らないことになります。

なぜなら、人間は、完璧ではないから。 

ただ、芸術作品は、未だに神でもAIでもない「人間が創り出したもの」に注目が集まっています。

「相手の視点」や「本来の目的」を本気で考え尽くした結果、得られるのが『人間らしさ』。

そこに、様々な分野の『神』が宿ることで、本当の意味での差別化が生まれるのではないかと思います。

画家でも、建築家でも、「自らがこだわりを持って取り組んだ作品が、人々から称賛されたときに得られる達成感」をイメージすることは、誰でも出来ます。

これは、芸術の世界だけでなく、技術者や研究者、家庭やスポーツなど、どの分野の人間にも平等に与えられた一つの才能かもしれません。


誰かが誠心誠意作り上げた作品には、その人の『魂』が宿っています。

私たちが求めているのは、『完璧なもの』ではなく、そこにある『想い』や掛けてきた『熱量』。

この『想い』『熱量』こそが、『神』と呼ぶに値するものなのかもしれませんね😌

最後まで読んでいただきありがとうございました🌈
 

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