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食べ過ぎ注意!?らっきょうからオリエンタルヴィーガンを学ぶ🌈

シャキシャキとした食感に、独特の風味を持つ『らっきょう』。

らっきょうの語源は、中国名の『辣韮(らっきゅう)』。

ユリ科の野菜で、ネギ・ニラ・ニンニクの仲間です。

私たちが食べているのは、『鱗茎(りんけい)』と呼ばれる根の部分。

鱗茎は、「健胃」や「整腸」の漢方薬として使われるほど、らっきょうの中でも、特に栄養価の高い部分です。


らっきょうは、水溶性食物繊維・ビタミンC・カリウムを多く含む野菜。

そのため、糖や脂肪の吸収を穏やかにしてくれます。

また、抗酸化作用もあるため、むくみ予防にも効果的です。

らっきょうには、硫化アリルという消化を促す殺菌成分も含まれていますが、刺激が強いため、食べ過ぎには注意が必要です。

1日3~4粒を目安に食べてください。


そんならっきょうですが、『五葷(ごくん)』という名前で呼ばれることがあるのをご存知でしょうか?

五葷は、ニラ・にんにく・らっきょう・玉ねぎ(アサツキ)・ネギの総称。

これらは、とくににおいが強く、精力がつくと言われている野菜です。

この五葷を避ける食事のスタイルのことを、『オリエンタルヴィーガン』といいます。


オリエンタルヴィーガンは、通常のヴィーガン食から五葷を除いた食事をする人たちのこと。

・ベジタリアン
⇒ 宗教・健康・環境問題・動物保護など様々な理由から動物性食品(肉・魚介類、卵、乳製品など)の一部または全てを食べない。
・ヴィーガン
⇒ 動物性食品のほか、蜂蜜など動物由来のものも食べない。
・フルータリアン
⇒ 収穫してもその植物自体の命に関わらないフルーツやナッツ類を食べる。

宗教上の規則やアレルギーなどによって、特定の食べ物が食べられない人たちは今、増えています。

五葷は、匂いが強く精力をつける野菜と考えられており、食べると色欲や怒りが刺激され、修行の妨げになるとして、仏教などの宗教では、口にすることが避けられてきました。

「欲望を捨て去る」

これが、仏道の根本の考え方。

食べ物で欲望を刺激する必要はないということです。

そのため、

「刺激を与える食材を食すことは避けるべき」

こういった宗教的背景や考え方があり、オリエンタルヴィーガンという食事スタイルは生まれたんです。


ちなみに、野菜の『エシャレット』は、らっきょうを軟白栽培して早採りしたもの。

名前が似ている『エシャロット』は、小型玉ねぎの一種で、エシャレットとは別の食べ物です。

一つの食材から、様々な歴史的背景が見えてくるのは、面白いですね😌

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