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キリンは動物の中で最も雷に打たれやすい?🌈

キリンは大人になると、平均体高が4.2~5.8メートル。

主に、アフリカのサバンナや開けた森林地帯の上で生活をしています。

広大な平野が広がるアフリカ大陸の中で、最も背の高いキリン。

「背が高いということは、雷に打たれやすいのでは?」

そう考えた、落雷の危険防止研究の第一人者で、電気技術者のシャンディマ・ゴメスは、発表した動物への落雷に関する科学論文(2011年)の中で、

「前脚と後脚の間の隔たりが大きい動物ほど、カミナリに打たれやすい」

と、説明しています。


動物は、背が高くなればなるほど、前脚と後脚の距離は離れていきます。

近くで雷が鳴っている場合、前脚と後脚の間には、電位差(電圧の差)が生じます。この電位差が大きいほど、落雷の影響を受けやすいと言われているんです。

つまり、危険な電流が臓器の中を駆け巡る可能性(死亡リスク)が非常に高いということです。

また、キリンのような背の高い動物は、木に落ちた雷がはね返ってくる確率も高いため、動物の頭を直撃する、『サイドフラッシュ』の犠牲になるリスクも高いんです。

<サイドフラッシュとは?>
樹木などに雷が落雷した際、樹木の表面や木の枝に流れた雷の電流が地面へ伝わる前に、別の場所へ飛び移ること。

雷が落ちた樹木に、直接体が触れることで、木の枝から動物に直接、電流が流れてしまうケースも報告されています。

実際、1996年から1999年の間に、南アフリカのクリューガーズドルプ近くにある動物保護区で、3頭のキリンのうち2頭が雷に打たれ、命を落としています。

その際、近くにいた、まだ背の低い子どものキリンは、一命を取り留めています。

実はまだ、背の高い他の動物(ゾウなど)との比較研究は行われていません。

その研究結果次第にはなりますが、さまざまな研究で、背の高い物は雷に打たれやすいという研究結果が出ています。現段階では、キリンが最も雷に打たれやすい動物なのではないかと言われているんです。


ちなみに、雷に打たれる確率は、人間の場合、僅か100万分の1。

「落ちることの方が奇跡」と言われている落雷の研究。

結果が出るまでには、まだまだ時間がかかりそうです。


12~2月の3か月間は、特に日本海沿岸で雷の検知数が多くなります。

日本海沿岸部にお住まいの方は、これから、不安定な天候時、落雷に十分注意してください😓

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