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世界最小の多細胞生物!?シアワセモとは?🌈

一つの細胞からなる生物は『単細胞生物』、それ以外の生物は全て『多細胞生物』になります。

動物界や植物界に属する生物は、全て多細胞生物です。

太古の昔、地球には、単細胞生物しか存在しませんでした。


最初に、単細胞生物が多細胞生物に進化したのは、十数億年前。

その中でも、特に少ない細胞数で進化したのが、『シアワセモ』です。

19世紀頃からすでに知られてはいましたが、研究者からの注目を集める生物ではありませんでした。

少ない細胞数の生物であることは明らかになっていましたが、それ以外の情報は、あまり知られていませんでした。

2009年には、アメリカの研究グループが、「単細胞生物が寄り集まったもの」という、間違った研究結果を出したほどです。

恐らく、群れで活動する単細胞生物であると考えられていたためでないかと思われます。

そして、2013年になって初めて、東京大学大学院理学系研究科の研究グループが、本格的なシアワセモの研究に着手しました。

この研究で、シアワセモが、四つの細胞からなる世界で最も細胞数の少ない多細胞生物であることが証明されたんです。

「今から約2億年前に、幸運にも、四つの細胞が統合されることにより生じた多細胞生物」

そこから、幸運をもたらす四つ葉のクローバーにちなんで「シアワセモ(しあわせ藻)」と名付けられました。

それまで、和名すら存在しなかった生物だったんです。


シアワセモは、日本から南の世界各地にある池や湖などの淡水に多く生息しており、大きさは20~30μm程度。

最少細胞数の多細胞生物ですが、大きさも世界最小の多細胞生物なんです。

一つの細胞あたり二つの鞭毛を持ち、色は葉緑体を持っているため、緑色に見えます。


冒頭で、十数億年前に最初の多細胞生物への進化が行われたと書きましたが、その時、同時に現れた病気があります。

それが、『がん』です。

がんは、多細胞生物にしか発症しない病気。

私たち人間は、がんより後に進化した生き物ということになります。

シアワセモは、研究をさらに進めることによって、

未だ解明されていない、

「単細胞生物から多細胞生物へ、生命がどのように進化したのか?」

その過程を解く可能性を秘めていると言われています。

今後、シアワセモの研究が進み、生物の進化の過程が解明されることによって、人間が病気にかからない時代がやってくるかもしれません。

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