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ノルウェーに世界中の種子が保管されている巨大貯蔵庫が存在する🌈

ノルウェーのスヴァールバル諸島最大の島『スピッツベルゲン島』。

今も定期便が就航している世界最北の地です。

この島の中心地ロングイェールビエンに、一風変わった施設があります。


いつかは訪れる『世界の終焉』。

人間が未来に望みを託せるよう、ある施設が造られました。

それが、『スヴァールバル世界種子貯蔵庫』。

この施設は、マイクロソフトの創業者『ビル・ゲイツ』主導で建設されたもので、地球上に存在するありとあらゆる種類の『植物の種子』を保存するために造られた施設です。

最大300万種類の種子が保存でき、温度が常にマイナス18~20°Cに保たれています。

また、万が一、冷却装置が故障しても、マイナス4℃を維持できるように、永久凍土層になっています。

この施設は、今後予想される、

『大規模な気候変動』
『自然災害』
『病気の蔓延』
『核戦争』

これらに備えて、農作物の絶滅を防ぐとともに、世界各地で農作物が絶滅したときに必要となる「栽培再開の機会の提供」を目的に造られました。

地球温暖化による海面上昇が起こった場合にも、影響を受けないよう、貯蔵庫は、海抜約130mの岩盤内部約120mの地点にあります。

ノルウェー政府は、この計画を『種子の箱舟計画』と題し、諸外国に支援を求めました。

すると、100以上の国から支援を受けることができたそうです。


実は、この貯蔵庫、以前から、このように呼ばれています。

「世界が終わる日に備えて造られた貯蔵庫」

しかし、貯蔵庫のコーディネーターを務めたアスムンド・アスダル氏は、

「世界滅亡後の遠い未来のために造った施設ではありません。世界のジーンバンクから種子を預かるための施設です」

ジーンバンクとは、研究者や生産者のために種子を保管するための施設。

「種子は、固有の遺伝資源です。種が失われれば、遺伝情報も永遠に失われてしまいます」

現在、スヴァールバル世界種子貯蔵庫は、世界各地にある1700のジーンバンクのうち、91の施設から植物の種子を預かっています。


2008年の設立以来、スヴァールバル世界種子貯蔵庫には、100万を越える数のサンプルが集まっています。

まだまだ貯蔵庫には空きがあり、20億個以上の種子を保管することができるそうです。

種子に関する情報は全てデータベースに保存されており、誰でもアクセスすることが可能だそうです😌

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