カピバラをペットとして飼うことはできるのか？🌈

動物は、法律によって、「飼っていい動物」と「飼ってはいけない動物」が決められています。

今のところ、カピバラは、どちらにも該当しない動物。

そのため、日本で飼うこと自体何ら問題はありません。

ただし、将来的に、アピバラが『特定外来生物』に指定されてしまう可能性は十分に考えられます。

カピバラは、水場の近くに棲んでいる動物。

主な生息地は、南アメリカの広い地域（アマゾン川周辺など）。

そのため、もし、ペットとして飼われているカピバラが逃げ出し、日本の川や池に住みついてしまった（定着した）場合、特定外来生物に指定されてしまいます。

実際に、カピバラと同じ水辺に棲む『ヌートリア（ネズミの仲間）』は、逃げ出した個体が日本の川に定着してしまい、特定外来生物に指定されてしまいました。

特定外来生物に指定された動物は、日本での飼育が出来なくなります。

日本で飼育が禁止されている動物は以下の通りです。

・特定動物（危険な動物）
　⇒ ゾウ・ライオン・キリンなど
　⇒ 動物愛護管理法
・特定外来生物（日本の生き物にとって害になる外国から来た動物）
　⇒ ブラックバス・ウシガエルなど
　⇒ 外来生物法
・天然記念物（絶滅の恐れがあるほど希少な動物）
　⇒ オオサンショウウオなど
　⇒ 文化財保護法
・日本の鳥獣（日本に暮らす野生の哺乳類と鳥類のほとんど）
　⇒ スズメ、キツネ、タヌキなど
　⇒ 鳥獣保護管理法
・その他違法な取引によって買ったり売ったり譲ったりされた動物

動物園にいるカピバラは、どこかのんびりしていて、愛くるしい姿をしています。

気温が高くなる昼間には、川や池の水に浸り、体を休め、夕方から夜にかけて、食べたり休んだりを繰り返します。

そのため、のんびりしている動物と思われがちですが、実際は、泳ぎが得意で、水中をスイスイと泳ぐことができ、長ければ、5分も潜り続けることができます。

足には、しっかりした水かきもついているんです。

そのため、家で飼う場合は、大きな水槽やプールがなければなりません。ストレスを与えてしまう可能性があるからです。

カピバラは本来、10頭ほどの群れで暮らす動物。

群れで暮らす動物は、1頭になると、急に不安になったり、寂しくなったりするもの。

なので、出来るだけ群れで飼ってあげるのが望ましい動物です。

また、カピバラは草食動物のため、主にイネ科（お米や麦の仲間）の草を食べて育ちます。

動物園では、野菜（キャベツやニンジンなど）や果物（リンゴなど）を与える光景をよく目にしますが、カピバラの主食は草です。

ただ、カピバラは、1日に3～5kgのエサを食べるため、食費は覚悟しておいた方が良いかもしれません💦

カピバラは、

「起きている間、ずっとエサを食べている動物」

その分、排出量も多いので、掃除も大変です。

ペットとして飼うためには、中々のコストがかかり、365日カピバラを中心とした生活をしなければなりません。

法律上、飼うことはできますが、現実的に考えると、ペットとして迎え入れるのは難しいかもしれませんね😓

最後まで読んでいただきありがとうございました🌈