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サソリの毒が高値で取引される理由🌈

世界で最も高価な毒を持っているのが、サソリの一種である『オブトサソリ(通称:デスストーカー)』。

主な生産国は、トルコ。

この非常に高価なサソリの毒は、トルコの経済に大きく貢献しています。

実はこの毒、世界で最も高価な液体でもあります。

その価格は、1ガロン(約3.8リットル)あたり3,900万ドル(約40億円)。

高価な理由は、1匹のサソリから一度に採取できる毒の量がわずか2mgだからです。

一度毒を採取したサソリは、再び毒が採取できるようになるまで、2~3週間かかります。

しかも、手作業で採取しなければならないため、値段が高くなってしまうんです。


オブトサソリは、毒性が非常に強いキョクトウサソリ科の中で、最も危険な種類と言われているサソリ。

刺されると、その痛みは、蜂に刺された時の100倍以上。

エサとなる動物を捕食する時も、防衛の時も、積極的に毒針を振るい、エサの少ない砂漠で、確実に獲物を仕留めるために強化された毒は、人間の死亡例があるほどの致死性を持っています。

動きも素早く、特に、体を方向転換させるスピードが速いのが特徴です。

そして、サソリの中でも群を抜いて気が荒く、攻撃性も非常に高いので、サソリの飼育初心者には薦められないとされており、2006年から、日本への輸入は禁止されています。

そんな危険な毒が、なぜ高価で取引されているのでしょうか?


実は、オブトサソリの毒に含まれている成分の一つに『ペプチドクロロトキシン』と呼ばれるものがあります。

それが、非常に強い抗菌性を持っており、細菌感染を防ぐ効果があるからです。

抗生物質が効かないような細菌に対しても、とても少ない量で増殖を抑えることができます。

また、マラリアのような寄生虫にも効くそうです。

さらに、人間の脳腫瘍の治療にも効果を発揮すると期待されており、がん細胞に吸着する働きもあることから、身体の外側から光を当てるだけで、がんの場所を特定するのに役立つことが判ったんです。

医療業界にとっては、非常に大きな発見であり、高額でも購入する価値があると、研究機関は考えているんです。

今後、殺傷能力の高い毒が、人々の命を救う日が来るかもしれませんね😌

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