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上手いサボり方

Twitterを見ていたらグッと惹かれるツイートを目にする。

大人をよーく観察していると、本当にみんなちゃっかりサボっている。若い人にはバレないようにサボっている上役の人をどれだけ見てきたことだろうか。上司の人にはやっているというスタンドプレーを見せながらちゃっかりサボっている人も多くみてきた。ピロティー方式の一階が駐車場になっている家電量販店やスポーツ用品店に平日の昼間に行ってみよう!ほぼ100%の確率で、駐車場に車を停めてサボっている営業マンを拝むことができる。

そうやって息の詰まる現代に適当な空白を入れながら、なんとか世の中を泳いでいる。若い人は先輩が四六時中頑張っているように見えるけれど、影で盛大にサボっていることを、もっと早く知っても良いと思う。上手いサボり方を体得する前に辞めて行ってしまった、惜しい若者をどれだけ見てきたことだろうか。

上手いサボり方というのは、ツボを押さえたサボり方である。会社が求めてきた、やらないといけない事の最低ラインはやる、そして偶にそれ以上の成果も見せつつ、それ以上の成果を見せた後、しっかりとサボる。つまり仕事のツボを押さえながら緩急をつけて、サボったり頑張ったり、バイオリズムのようにしていく。あたかもずっと頑張っているかのように見えるけれど、適当な感覚でしっかりとサボっている。

よく野球の解説者が「緩急をつけた良いピッチングですね!」などと言うけれど、常に全力投球は無理だし、肩を壊す。適度にサボった方が長続きする。大人たちは、若者にサボり方を教えたがらない。自分がサボっているだなんて、思われたくない。若者は学生生活から社会人として切り替わったときに、このサボり方を教えてもらえない。こんな悲劇はあるだろうか。先輩方は常に全力投球しているように錯覚する。みんなサボっているのにだ。

若い人にサボり方を教えられる、良い先輩であろうと思った。

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