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何かモヤモヤしています。〜エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス〜

うーん。何なんだろう。このモヤモヤは。

楽しみにしていたんですけど、不安なまま思いも抱えていました。
そしたら、個人的には不安なところがそのまま出た感じ。

まぁ、仕方ないので思ったままに書いちゃいます。

エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス

破産寸前のコインランドリーを経営する中国系アメリカ人のエブリン。国税庁の監査官に厳しい追及を受ける彼女は、突然、気の弱い夫・ウェイモンドといくつもの並行世界(マルチバース)にトリップ! 「全宇宙に悪がはびこっている。止められるのは君しかいない」と告げられ、マルチバースに蔓延る悪と戦うべく立ち上がるがー。
Filmarks

A24の最新作はカンフーでマルチバースでアカデミー賞最有力!
これだけでかなり渋滞している感否めないのですが、このまま不安は的中した感じ。

まず、マルチバース(多元宇宙論)の考え方。
これを持ち込んだのは間違いなくマーベルだと思うけど、これを持ち込むことで凄く話自体が複雑になると思ってます。(マーベルはだからこそ一つ一つの作品で丁寧に考え方を染み込ませている。)

今作でもマルチバースを題材にしている話だけど、そこをうまく活用して話を展開させている。様々な世界のエブリンを演じるミシェル・ヨーは流石です。石の世界とか発送は豊かだと思ったけど、「手がソーセージになる世界」とかいる?コメディリリーフのつもりなのだろうけど分かりづらいし、話のリズムが悪くなってる。そして、最後までこれはどこの世界なのか分かりづらい。さっきまでボロボロだったよね?とかいらんこと考えてしまうし、そこにカンフーの中華的世界観まで持ち込まれてきてやっぱり詰め込みすぎな印象。もっとシンプルで良かったよねぇ…

LGBTであったり、家族愛であったり、今のトレンドであり凄く普遍的な物語を語っているんだけど周辺のものが凄く邪魔しているようにしか見えなかった。凄くA24らしい作品なんだけど、アカデミー賞とかって良いの?って御門に思いました。

「フェイブルマンズ」の方が純粋にスピルバーグ作品として面白かったし、「カメラは真実を映し出す」ことであったり、作り上げられたスター像と自らとの乖離で苦悩する少年とかを描き出していてこっちの方が個人的には好きなんだよな。

単純にA24作品だけであれば、「アフター・ヤン」とかと同様にそれなりの飲み込み方で見れたのだろうけど、無駄なバイアスがかかった分ハードルが上がったから上手く咀嚼出来なかったんでろうな。うーん。残念。

機会あればもう一回みようかな。時間が経てば、変わるんかなぁ…

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