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アカデミー賞に思うこと

ご無沙汰です。
前回から約3ヶ月ですか…

書かなければと思う想いがありながらもやる気が湧かない僕の怠惰さが招いた空白期間です。去年、映画を見る・本を読むことを習慣にするために毎週「note」を書くことを自分に課してきました。ある程度習慣化されたことに満足した自分もいたのでしょう。この間も色々とありましたが、一旦、休憩もらってました。

新年度ということで、年が明けてからも仕事以外は映画を観て、本を読むだけの日々を過ごしています。追々、書けることは書くとして、今回はアカデミー賞について100%独断と偏見によって無責任に思いを綴っていけたらと思います。

今年のアカデミー賞はウィル・スミスのクリス・ロックへのビンタで持ちきりです。全てがこの話題に持っていかれました。残念です。
ウィル・スミスは個人的に思い入れが強い俳優です。子供の頃、初めて一人で映画館で「アイ・アム・レジェンド」を観たときに僕は映画が大好きになりました。映画が大好きになったきっかけと言える人です。その後も賛否あれど、ウィル・スミスの主演作にはなるべく映画館へ足を運びました。そんな中での今年の「ドリームプラン」です。ウィル・スミスが「今度こそアカデミー賞を」と意欲満々で前評判も完璧。受賞は確実と言われていました。そんな中で起ったこの騒動。残念です。

そもそも、今回のクリス・ロックの発言は最低です。日本ならば叩かれて当然でしょう。しかし、クリス・ロックは「スタンダップコメディアン」なので、自分の仕事を当たり前のようにこなしただけでしょう。アメリカでは当たり前の範囲でブラックジョークを飛ばしただけです。現に、あのジョークのくだりでは会場全体は笑いに包まれています。ウィル・スミスが暴言を吐くまでは。

そして、ウィル・スミスの妻であるジェイダ・ビンケット・スミスは本当に傷ついたのでしょうか。ネタにされた際には確かに不愉快そうな表情を見せています。しかし、その後後ろから撮影された映像では笑っているのです。なので、ジェイダ自身は自分がネタにされたことをある程度は許容出来ていたと思われます。

ということから、ウィル・スミスがクリス・ロックに昔からネタにされてきたことをよく思っておらず、妻を馬鹿にされたことに対して腹を立て、周りを見ずに勝手にあの行動に出たということが一番正確だと思います。その為、あの場でのウィル・スミスの行動は許されないということだと思います。家族を馬鹿にされて、すぐ暴力へ走る。この行動は、まさにウィル・スミスが「ドリームプラン」で演じたリチャード・ウィリアムスそのものではないでしょうか。

何があっても暴力に移しては行けません。ウィルスミスはその後の受賞スピーチにおいても「この仕事では、罵声を浴びせることも、他人から変な噂を立てられることも我慢しなければならない。自分を見下す奴らがいても、笑って、平気なフリをしなくてはいけません。」と述べている為自分の行動は過ちだったと認めているようなものです。暴力というものに敏感だからこそあの行為は許してはいけないです。ペンや言葉は剣になる。有名人になるということは耐えなくてはいけない時には耐えないといけないという宿命めいたものです。我慢しなければ、大きな代償を支払うことになるという典型的な例でしょう。

「人生最高の瞬間には、悪魔がやってくるから気をつけろ」デンゼル・ワシントンがウィル・スミスに語ったこの言葉は全てを表していると言っても良いでしょう。すぐにこの言葉を語りかけることが出来るデンゼル・ワシントンは何という人格者でしょうか。

ウィル・スミスの評価は地に落ちたと言っても過言ではありません。残念です。僕はそれでもウィル・スミスが大好きだし、必ずカムバックしてくれると信じています。引き続き、ウィル・スミスファンだと堂々と言って行きたいものです。

僕自身がウィル・スミスの話で持ちきりになりましたが、他にも触れて起きます。
作品賞は「コーダ 愛の歌」 純粋に素晴らしかった。大傑作です。
終盤の発表会のシーンは鳥肌ものでした。これこそ映画体験です。
あと、個人的は音楽学校の先生が最高でした。

「ドライブ・マイ・カー」が外国語映画賞。めでたいです。日本映画捨てたものではありません。僕は鑑賞時にも触れていますが、この映画を好きではありません。濱口監督の世界観ではなく、村上春樹的なものが得意ではないということが分かりました。この映画がそこまで評価される理由がよく分からないというのが本音ではありますが、日本の映画がちゃんと評価されるんだと喜びを感じています。金だけかけて、テレビドラマの延長線上の作品をシネコンで上映するというビジネス的なものでなく、こういう単館系の作品が上映される環境が整って欲しいものです。アカデミー賞にノミネートされていなければ、恐らくフル無視だった映画賞等は反省しろよ。権威も何もなくなってるんだから。

書き出すと長くなってしまいました。楽しいですね。
近いうちにまた書きたいと思います。それでは、また。

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