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満足だけど、やっぱり何か物足りない『クライ・マッチョ』

先週は山形旅行してました。
雪で大変だったけど、一杯美味しいものを食べたので満足です。

コロナ禍で人が少なくて、寂しいような空いていて嬉しいような。
コロナが増えたり減ったり、大変ですがしばらくは続くんでしょうね。
寂しいものです。早く収まってくれい。

まぁ、変わらず映画を見続けるわけで。本を読むわけで。
何も変わらず、淡々と過ごすだけなのです。

そんなこんなで今週の一本目

クライ・マッチョ

ロデオ界の元スターのマイク・ミロ(クリント・イーストウッド)は、落馬事故をきっかけに家族とも別れ、今は競走馬の種付けの仕事をしながら一人で暮らしている。ある日、彼は元雇用主にメキシコにいる息子のラフォ(エドゥアルド・ミネット)を誘拐するよう頼まれ、単身メキシコに向かう。マイクは少年ラフォと出会い、二人でテキサスを目指すが、その道のりは困難なものだった。
シネマトゥデイ

クリント・イーストウッド監督最新作。
御年92歳ですか。それだけでスゲーとしか言いようないですよ。

僕がイーストウッド監督に触れたのは「グラン・トリノ」以降ですが、その後は必ず劇場で見ています。失礼な言い方なのですが、いつ遺作となってもおかしくないので後悔したくないという気もしています。

ということで、最新作の「クライ・マッチョ」なのですが、一人で余生を過ごす老人がひょんなことから少年と旅に出るといういかにもクリント・イーストウッド監督らしいロードームービーです。

フツーに面白かったです。ラフォ君は良かったですし、イーストウッド監督も貫禄があり92歳には全く見えないんです。

でもね、何かもの足りないんです。
アクションシーンも少なく、本作では人が死ぬことはありません。
ただ、のどかなシーンの方が多くて、緊迫感に欠けている。
そのせいか、敵もどことなく弱く見えてしまう。途中で登場する保安官も拍子抜けで、わざわざ誇張して描く必要はあったのでしょうか。

かつてのスターは自らのことを敢えて語ろうとせず、背中で少年に生き方を示し自らの生き方は自分で決めろと語りかける。自分で決めた結果のラストは「そっち行くんかーい」ってズッコケてしまいました。去り際の男の哀愁も感じながら、アクションが出来なくなっているのかなと寂しさも感じさせる映画でした。

これだったらこの前の「マークスマン」の方がイーストウッド監督らしい映画だったし、好きです。でも、イーストウッド監督が最新作を作ってくれるだけで幸せだと思うんです。

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