鷲羽池-双六火山灰は、5センチの泥炭を挟んでアカホヤ火山灰の上にある。
2年前の9月に花見平の東端でみつけた露頭は、良好な状態でそのまま残っていた。2年前はここぞと思った2層準から試料採取したが、アカホヤ火山灰を確認するには至らなかった。今回再挑戦だ。
30万年前の火砕流堆積物の上に黒い泥炭層がある。氷期のあいだここは植生を欠く裸地で浸食の場だった。気候が暖かくなったおよそ1万年前から植生が着いて泥炭が堆積し始めた。泥炭の上にある褐色層は鷲羽池の噴火で降り積もった双六火山灰だ。上方に徐々に暗色化している。植生が戻っていまと同じような草原が成立し