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「カンヌライオンズ」新設部門の"クリエイティブEコマース"受賞作をまとめてみた


こんにちはハヤカワ五味です。


今日は早めに帰宅して調子が良いので、カンヌライオンズの新設部門"クリエイティブEコマース"の受賞作をざっくりまとめてみました。


そもそもカンヌライオンズって?

めちゃ端折って説明すると、そもそも広告業界の超盛り上がる賞でしたが、最近になって「もう広告って枠自体古いしクリエイティブ全般ってことにしようぜ!」ということで現在はカンヌクリエイティブアワードという名前になりました。広告業界的には「カンヌ取ってる=かっこいい」みたいな感じです。

そして今回は、今年から新設された部門「Creative eCommerce Lions」について、意外と身の回りで一切話題になっていなかったのでまとめてみます(私も今日知った)。


畑違いなのに、なんで詳しいの?

不思議な人もいると思うので一応説明しておくと、私は大学4年間広告業界志望で、インターン先ももっぱら広告系だったのでカンヌはもちろん興味があるし毎年チェックするようにしているのです。そもそもカンヌライオンズの学生版であるフューチャーライオンという賞に応募したこともあるし(カスリもしなかった)、元彼も広告系だったので嫌でも人並みに詳しくなります。


という感じで早速行きましょう。


👑一番すごい賞

 「XBOX DESIGN LAB ORIGINALS : THE FANCHISE MODEL」

XBOXのオリジナルカスタマイズコントローラーの販売についてのアイデア。

課題→カスタマイズのコントローラーは通常のものより50%ほど高いから、わざわざ買わないよね。

ここで、ただオリジナルデザインを販売するのではなく、顧客自身がデザインしたものを販売でき、そのデザインが売れた場合に売り上げの一部をフィーとして貰うことができるというアイデア。例えば、ミニオンっぽいやつとか、トランプ大統領っぽいやつ、乳がん撲滅というソーシャルメッセージを込めたものまで。

ユーザーは、それによって収益を得られることもありyoutubeなどのSNS上で積極的に宣伝をするので、認知が更に拡大。最終的に一番稼いだ人で1131ドルほど稼いだとのこと。タイトルの”THE FANCHISE MODEL”とは、フランチャイズとファンを掛け合わせた造語ですね。


👑ゴールド:すごい賞

「Care by Volvo Mobile App」

めちゃくちゃサブスクリプション流行ってるけど、車ないやんってことでVOLVOの車サブスクリプションサービス。

課題→ミレ二アル世代はわざわざ物を所持しないし、車も持たないっしょ

これはまあ何がすごいかっていうと、車会社自体が車のレンタルやっちゃうことと、決済周りがapplepayとか手軽なものばかりなこと、保険とか諸々含めての値段で借りれるからわかりやすいこととかなんじゃないですかね。最初の3週間で四半期の予想売り上げを超えたっぽいです。私はあまりぱっとこなかったな。


「A/R Jordan」

ナイキのエアージョーダンという靴とARをかけたアイデア。

課題→「エアージョーダン売りたい」

これはARコマースという提案ですね。
そもそもですが、エアージョーダンとはナイキから出ている靴で、マイケルジョーダンという伝説のバスケットプレイヤーとのコラボモデルということです。で、今回のカンヌでちょくちょく出てきてるっぽいスナップチャットレンズ(SNOW的なエフェクト)で3Dモデルのジョーダンが登場し、写真を撮れるうえにそこから直接購入ができるということ。ちなみにカートはshopify、配送は爆速配送のDarkstoreがおこなっているとのこと。ちなみに靴は23分で売り切れたらしい。


「The ALL-IN PROMO」

これはムービーや現地のニュースでの反応が面白かったなあという印象です、笑。

課題→「値段もクオリティも普通なんだけどめちゃ売りたい」

要するに、アルゼンチン代表スポンサーであるNOBLEXが、W杯あるしテレビ買って欲しいんだけど、もしアルゼンチンが予選通過しなかったらタダでテレビくれてやるぜ!って発表したキャンペーンです。W杯中、アルゼンチンの人たちはNOBLEXとNOBLEXのCEOのことばかり考えていたというコメントがありツボでした。たしかにそんなん心配になるわ。結局1100万ドル売れたり、アルゼンチンが負けそうになった瞬間アクセスが集中してサーバーが落ちたりしたらしい。


「Sweet Change」

アメちゃん文化が謎すぎて理解に時間がかかります。

課題→「インドめっちゃ現金社会だから電子マネー無理すぎ」

インドは超現金社会らしいのですが、買い物した際、多くの場合でお釣りが足りなくてお釣りの代わりに飴ちゃんをくれるらしい(なんで)。そしてこのアイデアは、そんな飴ちゃんあげてるのもいいけど、是非とも電子マネーも便利だから使って欲しいよということで、お釣りの飴ちゃんをただの飴ではなく電子マネーになる包み紙つき飴にしてあげたということです。


👑シルバー:まあまあすごい賞

「LOCAL SELECTS」

意外と気づかなかったライブコマースとフリマの親和性。

課題→「applepayとかvenmoとか出てきて、paypalオワコン?」

世界の超有名フリーマーケットで家にいながら買い物しよう!ペイパルで!という感じですね。

ミレ二アル世代的にpaypalは便利なんやけどもうちょっと古いよね笑みたいな空気感があるし、新しい体験届けようということで、ライブ配信で各国の有名なフリーマーケットの商品を紹介しつつ、じっさいすぐに買えるライブショッピングのアイデア。たしかにライブショッピングとフリマの相性は考えてなかったので一本取られた感じあるなあ。


👑ブロンズ:いいかんじの賞

「The Lunch Gap Searcher」

課題→「できたばっかだしみんな使ってくれ」

Fotawaという料理配送サービスを知ってもらうためのアイデア。
めちゃ早く配送するし、何を食べるか決めてくれるということで、忙しい人の隙間時間で健康的な食事を取れるのが魅力。ということで、ユーザーのカレンダーアプリと連携し、明らかにスケジュールが詰まってて忙しそう、つまりご飯を食べる暇がなさそうな日にだけ日替わりメニューを提案するポップが出てきてくれるという仕組み。しかもカレンダーから注文できるので楽チン。今では注文の30%がこれで頼まれているとのこと。


「The Homeless Webshop」

課題→「お金ないけどホームレスの人たちを支援したい!」

毎年冬場はめちゃ極寒というブラジル。そこではホームレスたちが寒さに震えており、政府もシェルターの提供をしているけれど全然足りて無い。そこで地元の団体がホームレスの人たちの支援をしたい!と思ったけれど、そもそもお金がかかるので厳しい…。ということで、アドレス(=住所)の無いウェブショップ…つまりホームレスなウェブショップを作り上げたというアイデアです。配布されるコードをサイトに埋め込むことで、そこがホームレスの人たちへの支援物資を購入できるカートになるという仕組み。これはコードでショップを配るという点に驚き、秀逸だなあと感じました。


「ALEXANDER WANG X」

NO STORE. NO LINES(行列). NO WEBSITES. ONLY TEXTS.

課題→「みんな同じような発表して同じような販売でダサいやん」

そもそもアレキサンダーワンという伊勢丹に入ってるようなブランドがあるのですが、そこが結構ストリート的な文脈なので、それをうまく生かした施策って感じですね。やり方としては、普通に発表するのではなく、ポスター等で電話番号だけ広げて、そこからテキストメッセージでどこに行けばいいか書いてあったり、オーダー情報があったりという感じです。この類のコラボものは完売して値上がりしやすいのもあって転売ヤーが介入し萎えるみたいな感じもあったので、それを逆手に取った感じなんですかね。あと運び屋っぽい見せ方も良い感じにハマってます。


「Making the List」

課題→「年々クリスマスの欲しいものリストからレゴ消えてくじゃん」

クリスマスの欲しいものリストは年々変わっていくものだと思いますが、とにかく最近はレゴの名前が上がらないよね!ということで、ここはいっちょ欲しいものリストにあがってくる商品もレゴで作れるわけだしそれで商品として出しちゃおう!という感じです。つまり、例えばドローン欲しいと言われて親がドローンを調べると、ドローン型のレゴが検索で出てきたりするわけです。そもそもレゴの方が安いし、なんでも作れるし、想像力も育って良いよねということでこのキャンペーンを推し進めた結果、例年の4倍の売り上げになったとのこと。



ということでざっくりしたまとめ&半分くらい私の義務教育による英語力でまとめたのでミスリードしてる可能性もありますが、その際は是非ご指摘ください!直しますね。

まあ、なんか、色々なECの事例が見れて面白いし、意外とこうやってまとまって世界の事例を見れる機会もないので来年もチェックしたいなと思いました。おしまい。よかったらコーヒー代サポートかシェアしてくださいな♡

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